冬の足トラブル実態調査：73%がかかとやすねの乾燥にお悩み

冬の足トラブル実態調査

冬になると、私たちの肌はさまざまな環境要因によって影響を受けますが、特に見落とされがちな部分が足元です。医療法人社団鉄結会が実施した調査によると、73%の人が冬場に「かかとのガサガサやすねのざらつき」を実感している一方で、64%は何もケアしていない現状があることが明らかになりました。今回は、その実態を深掘りし、足肌ケアの重要性について探っていきましょう。

冬は足の肌が狙われる季節

冬は重ね着や暖房によって体温を維持しますが、その一方で足元は蒸れや乾燥など、過酷な環境にさらされがちです。これにより「かかとのガサガサ」や「すねの粉ふき」といったトラブルが起こります。しかし、顔や手の乾燥対策に比べ、足のケアは後回しにされてしまうことが多いのです。

調査によると、20-50代の成人男女300名を対象に、冬場の足のトラブルについてアンケートが行われました。結果として、73%の人が「かかとやすねの乾燥やざらつき」を実感し、それでも「特に何もケアしていない」という回答が64.3%を占めるという驚きの事実が浮かび上がりました。これほど多くの人が冬の足の肌トラブルを受けているにもかかわらず、対策が取られていないのです。

深刻な悩み、最も多いのは「かかとのガサガサ」

冬場の足の肌トラブルとして最も多いのは「かかとのガサガサ・ひび割れ」で、68.4%がこれを経験しています。次いで「すねの乾燥・粉ふき」が54.2%、さらに「足のむくみ・重だるさ」が49.8%を占めています。このように、自分の足の悩みを感じている人は相当数にのぼります。

さらに、調査では「かゆみ」や「足首・ふくらはぎのむくみ」といった症状も多くの人が体験していることから、足の肌トラブルは相当深刻な問題であることが浮き彫りになりました。

ケア不足の実態

多くの人が足にトラブルを抱えながらも、ケアを行っていない実態が明らかになりました。「特に何もしていない」という回答が64.3%に達する一方で、ケアを行っている中でも、保湿クリームを塗ると答えたのは22.7%に過ぎません。入浴時にマッサージをするのが8.3%、着圧ソックスを履くのが4.7%という結果です。

この調査結果から、冬場における足の肌トラブルが広く認識されているにも関わらず、対策を行っていない人がこれほど多いのは、大きな問題です。ケアを始めない限り、さらに状態は悪化する可能性があります。

他人の目が気になる瞬間

特に足の肌トラブルが気になる場面としては、「家族や親族の集まり」で57.8%、次いで「旅行先」で52.4%、「ブーツや靴を脱ぐ時」が48.7%という結果でした。これらの場面では、他人の目が気になる方が多く、見た目のケアが必要とされることが分かります。

ケア法のニーズ

調査では、足のケアを始めたい理由として「簡単にできるケア方法の提案」が56.3%で最も多く、次いで「効果的な保湿クリームの紹介」が48.9%、「専門医によるカウンセリング」が41.2%という結果が出ました。手軽さと専門的なアドバイスを求める声が強いことが分かります。

医師からのアドバイス

アイシークリニックの髙桑康太医師は、足のトラブルに関して「足の皮膚は乾燥しやすく、冬は特にその影響を受けやすい」と警鐘を鳴らしています。基本的なケアとしては、入浴後すぐの保湿が重要であり、適切なクリームを使用することが勧められています。また、むくみの改善には適度な運動や着圧ソックスの活用が効果的だと述べています。

医師は、自己流でのケアで改善しない場合は、専門機関での相談を勧めており、症状に応じた医療的なアプローチが重要であると強調しています。足の肌トラブルは単なる見た目の問題を超えて、細菌感染や皮膚炎まで悪化する可能性があるため、早期の対応が求められるのです。