埼玉発の新たなクラフトビールブランド「Nobody Brewing」
埼玉県ときがわ町に拠点を置く株式会社キルクが、音楽やアートの精神を受け継ぎながら、より多くの人々にクラフトビールを楽しんでもらうための新しい挑戦として「Nobody Brewing」を立ち上げます。2025年の10月24日、遂にその幕が開けることとなります。
この新ブランドは、Teenage Brewingの多彩なビール製造の専門知識を活かしながら、一般の人々が手に取りやすい価格でクラフトビールを提供することを目指しています。まずは埼玉県限定で3種類のビールが発売され、350ml缶で600〜700円台という魅力的な価格帯での販売が予定されています。これは、クラフトビールが日常生活に溶け込みやすくするための重要なステップと言えるでしょう。
1. Nobody Brewingのビールラインナップ
Nobody Brewingがリリースする第1弾は、以下の3種類です。いずれも「日常に寄り添うクラフトビール」というテーマを体現しています。
The Minimal
- - スタイル:Pilsner
- - アルコール度数:4.5%
- - 参考小売価格:650円
シンプルでありながら記憶に残る一杯。ピルスナーの特性を最大限に引き出したこのビールは、麦芽の柔らかな旨みとホップのほのかな苦味が合わさっています。喉越しが良く、何度でも楽しみたくなる味わいが特徴です。
The Folk
- - スタイル:Hinoki Yuzu Ale
- - アルコール度数:5.0%
- - 参考小売価格:730円
埼玉の自然の恵みを感じさせる一杯。ヒノキと柚子を使用したエールビールは、心を落ち着かせる和の香りを漂わせます。深い味わいを伴い、日常の中で特別な感覚を提供してくれることでしょう。
The Glitch
- - スタイル:IPL(インディア・ペール・ラガー)
- - アルコール度数:5.0%
- - 参考小売価格:780円
ラガーの特性とIPAの鮮やかな香りが融合した一杯。ホップのシトラス香が全体を包み込み、爽やかな味わいが特徴です。心地よいグリッチノイズのように、感覚が引き立てられる体験を提供します。
新ブランドの理念と展望
Nobody Brewingのビジョンは、クラフトビールの普及を推進し、国内のビール市場におけるクラフトビールのシェアを10%超にまで押し上げることです。音楽やアートが人と人、場所と場所を繋ぐように、クラフトビールも人々の生活に溶け込む存在を目指しています。
この新たなブランドは、ただ一時的なブームを超え、クラフトビールの文化を根付かせるための新しい試みです。ひとつはビールのクオリティを追求するTeenage Brewingとしての役割、もうひとつは誰もが楽しめる定番ビールを提供するNobody Brewingの役割が、互いに支え合っています。
将来的には、常温保存可能な商品開発も目指しており、それにより、クラフトビールの販売チャネルを広げていく計画です。
地元から全国へ
Nobody Brewingは、地域に根差しながら全国へと展開する意欲的なスタートを切ります。「何者でもないブルワリー」が人々をタフし、新たな文化を作り出すことを目指しています。公式InstagramやX(旧Twitter)での情報発信も行っており、最新情報を臨場感たっぷりに楽しむことができます。
地元埼玉から始まるこの挑戦が、クラフトビールを「日常の選択肢」として広める大きな一歩となることに期待が高まります。