岡山大学の脱炭素人材育成プログラム
岡山大学が、ちゅうぎんフィナンシャルグループおよびひろぎんホールディングスと協力し、地域におけるサステナビリティ推進を目指す「CFP人財育成プログラム」を立ち上げました。このプログラムは、2025年に締結された山陽地域のサステナビリティ推進に向けたパートナーシップ協定に基づき、地域全体での脱炭素化を金融の観点から支える専門人材を育成することを目的としています。
プログラムの内容
本プログラムには、岡山大学の天王寺谷達将准教授と舩倉隆央副本部長がアドバイザーとして参加。地域企業や金融機関と連携し、カーボンフットプリント(CFP)の重要性を教育し、持続可能な企業運営の支援を行うものです。このプログラムが地域の脱炭素化にどのように寄与するか、期待が高まります。
2025年11月に行われたオンラインキックオフセミナーでは、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)の仲井俊文氏が、脱炭素社会への移行における地域金融機関の役割について講演を行いました。参加した300名以上の行員・社員は、地域金融機関が持つ専門性を高める重要性を感じ取ったことでしょう.
学生の役割
さらに、舩倉副本部長は、「カーボンフットプリント起点の価値創造」というテーマで、岡山大学の学生が地域企業との共同プロジェクトで得た実践的な知識や経験について紹介しました。CFPの算出が企業にとって価値創造の新たな手がかりになることが強調され、学生たちが地域の脱炭素推進にどのように寄与しているのか、具体的な事例を通じて明らかになりました。
今後の展望
岡山大学は、今後もこのプログラムを深め、2026年3月までに企業のCFP算定支援に取り組む予定です。このプログラムは、昨年度に受けた環境省の支援事業を基に、地域企業との連携による脱炭素経営支援の一環として発展していきます。
最後に、この取り組みは岡山大学の特徴ある研究大学としての強化を目的とした「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環でもあります。岡山大学が前進する中で、地域企業、行政、金融機関が協力し、持続可能な未来に向けた新しい価値を生み出すことを目指しています。
岡山大学の未来に期待を寄せつつ、地域がどのように共創的に脱炭素化を進めていくのか、その進展を引き続き注目していきましょう。