壱岐・対馬フェリー「みかさ」にスターリンク導入！海上Wi-Fiの新時代へ

壱岐・対馬フェリー「みかさ」に新設されたスターリンク

近年、海上交通の利便性はさらに高まってきています。その一例として、壱岐・対馬フェリー「みかさ」に設置されたスターリンクの高性能モデル「Performance2」があります。この施策は、フェリーが航行中でも安定したインターネット接続を提供できるという新たな試みです。

1. スターリンクの導入背景

株式会社クラウンクラウンが手掛けたこのプロジェクトは、全国の海上交通インフラにおける通信整備の一環として進められています。特に、壱岐・対馬フェリー株式会社との協力のもと、砕氷や高波など、厳しい海上環境でも信号が途切れないように設計されています。

2. 施工の柔軟性

設置作業は2025年6月7日から8日にかけて、福岡にて夜間（17時～24時）に行われました。クラウンクラウンは、施工のために時間制限や作業条件に柔軟に対応できる体制を整えており、全国各地でのニーズに応えることが可能です。これによって、数多くのフェリーや業務用船舶への対応が期待されています。

3. 施工内容と技術力

実際の設置場所は「みかさ」の上部デッキ手すりで、ステンレス製のマストを用いて強固に固定されています。高風や振動にも耐性があり、船体の動きにも影響されない設計がされています。また、既存の電源を流用することで、コストを抑えつつも安定した通信の確保に成功しました。

4. 地域パートナーとの連携

施工工程は、福岡県北九州市の「株式会社JOYNET WORKS」との協力でスムーズに進行しました。このように地元企業との連携を図ることで、施工品質が向上し、その結果として安全で迅速な作業が実現されています。地域に根ざした施工業者との協力は、長期的な品質向上に寄与することでしょう。

5. 今後の展望

クラウンクラウンは、フェリーだけでなく、地域に必要とされる業務用船舶へのスターリンク導入を今後も進めていく方針です。また、Wi-Fiエリアの設計や回線料金の最適化につながるサポートも充実させていく予定です。「みかさ」運航中の壱岐・対馬フェリー株式会社からも、「与那国・小笠原方面でも問題なく通信できた」との声が寄せられており、新しい技術の実用性が立証されています。