深谷市で自動運転バス「くるリン」が始まる
埼玉工業大学と深谷観光バス株式会社が共同で運営する自動運転バス「くるリン」が、深谷市内で運行を開始します。これは、令和7年4月から実施されるもので、新たに導入されたこのバスは、全長37kmをカバーする自動運転を実現。国内でも長距離の営業運行を行う自動運転バスとして認知されることとなります。
自動運転バスの特徴と運行内容
自動運転バス「くるリン」は、深谷駅北口を起点にし、地域の利便性向上を図る新たな交通手段として期待されています。このバスは、深谷市が誇る渋沢栄一翁の生誕地を巡る観光路線としても利用される予定で、これにより新たに深谷市を訪れる観光客の増加が見込まれています。
「くるリン」の全長37kmへの自動運転は、レベル2に分類され、将来的にはより高いレベル4への挑戦を目指して技術開発が進められているとのことです。深谷自動運転実装コンソーシアムとの協力により実現したこのプロジェクトは、埼玉工業大学が開発した最新の自動運転車両によってサポートされています。
自動運転バスの運行計画
運行計画については、開始当初は走行区間を制限することで徐々に自動運転区間を拡大し、最終的に全区間での自動運転を実現する方針です。具体的な運行スケジュールは、深谷市の公式ホームページで確認可能です。利用予定の方は、事前に確認することが推奨されます。
また、運行の際には、特定の日に大学のイベントがあり、自動運転バスの運行を行わない日もあることから、注意が必要です。特に7月から9月の週末において、大学のイベントの影響により運行が見送られることがありますので、関連情報を必ず確認しておきましょう。
自動運転バスの技術と未来への展望
この自動運転バスは、ISUZUエルガミオを基に、定員61人乗りで、5.19Lのディーゼルエンジンを搭載しています。自動運転技術には、センサーやカメラを使用しており、オープンソフトウェアであるAutowareを採用しています。埼玉工業大学は2017年から実証実験を行ってきており、その経験を生かした「地産地消」の自動運転バスであると位置付けられています。
深谷市の未来を支える交通インフラ
深谷市における「くるリン」の導入は、地域の交通インフラを強化し、住民と観光客の幅広いニーズに応える一手となります。また、交通手段の進化が地域経済の発展や観光促進に寄与することが期待されています。これからの深谷市の交通の未来に注目が集まる中、皆さんもこの自動運転バスを試してみる良い機会かもしれません。