岡山大学で「重要言語奨学金(CLS)プログラム」修了式が行われました
2025年8月7日、国立大学法人岡山大学で、アメリカ国務省の「重要言語奨学金(CLS)プログラム」の閉講式が開催されました。このプログラムは、アメリカの大学生・大学院生に対して日本語と日本文化を集中して学ぶ機会を提供することを目的としています。本年度は、24人の学生が8週間にわたり、岡山大学での充実した学びの日々を過ごしました。
閉講式では、まず菅誠治理事が開会のあいさつを行い、その後、那須保友学長が式辞を述べました。学長は、学生たちに向けて「このプログラムを経て、新たな高みを目指す次の目標が見えてくるはずです。8週間の道のりは決して楽ではなかったが、皆さんの成長は確実に見られる。これからも頑張ってほしい」と激励の言葉を送りました。
続いて、CLS修了生たちがそれぞれに挨拶を行い、日々の授業の楽しさや充実感、地元でのリサーチプロジェクトを通じて得た学びについて語りました。また、彼らの感謝の気持ちが表現され、特に日本語教員やプログラムの関係者に対する感謝の言葉が数多く寄せられました。
その後、教員からの祝辞があり、プログラムの活動を振り返るサプライズビデオを皆で鑑賞しました。このビデオでは、学生たちの笑顔や貴重な思い出が映し出され、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
式の最後には、CLSインスティチュート・ディレクターである鈴木孝義副学長から閉会のあいさつがあり、「この8週間を通じて、学びだけでなく新たな友情も築けたと思います。この経験を今後の人生に活かして、さらなる道を切り拓いてください」と温かい言葉が送られました。
閉講式の後には、プログラムに関わった関係者、岡山大学国際学生シェアハウスで共に生活した仲間、そして言語パートナーとの記念撮影が行われ、プログラムの締めくくりとなりました。
国務省の「重要言語奨学金(CLS)プログラム」は、国家安全保障や経済発展の観点から重要な役割を果たす言語の人材を養成することを目的としており、岡山大学では2010年からこのプログラムの受け入れを行っています。
このようなプログラムを通じて、中国語やロシア語、そして日本語など、世界13言語の理解を深める機会が設けられ、国際交流が進むことが期待されています。岡山大学の取り組みは、地域社会においても大いに期待され、さらなる発展につながることでしょう。今後もこのような貴重なプログラムが継続されることを願っています。