岡山大学と半導体
2025-10-14 23:25:27

岡山大学が挑む新たな若者の視点と半導体の未来とは

岡山大学が実施した夏季集中講義について



国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)では、2025年9月17日から19日の3日間にわたり、特別講義「”アタリマエ”の科学-スマホに映る半導体と社会-」が行われました。この講義は、文系と理系を超えた多様な学生たちが参加し、科学的思考を深める内容で構成されています。

講義の目的と内容


本講義は、スマートフォンを「考える糸口」とし、学生たちに「アタリマエ」を疑う姿勢を養わせることを目的としています。昨年に続き2回目の開催となる今回は、工学部の学生のみならず、GDP(グローバル・ディスカバリー・プログラム)や法学部の学生も含まれ、文理を問わず15名が受講しました。彼らは、実習や工場見学を通じて、自ら主体的に学びを進めていきました。

初日は、ゲスト講師として株式会社アドバンテストの永島靖氏を招き、スマートフォンの内部構造についての“解剖”を行いました。普段目にしない部品に触れることで、学生たちはその精巧さと、機械、情報、化学、生命にわたる技術の融合に驚きを禁じ得ませんでした。二日目には、シャープ福山レーザー株式会社のクリーンルームを見学。製造現場での体験とともに、問題解決提案を行うワークショップを実施し、最終日にはその成果を発表しました。

学生たちの感想と成果


参加した学生からは、次のような感想が寄せられています。「今まで漠然と『すごいもの』と感じていた半導体が、自分たちの生活とどのように結びついているのかを理解できた」「座学では得られない実践的な学びがあった」といった声が大多数を占めました。また、「発表が苦手だったが、他の参加者のプレゼンを聞いて新たな発想を得ることができた」「学年を超えた交流や社会人との接点があり、非常に貴重な経験となった」という意見も出ており、学びの幅が広がったと感じているようです。

一方、受け入れ企業であるシャープ福山レーザー株式会社の担当者からも学生たちの発表に対する高評価が寄せられました。「GPS機能を付ける提案など、面白いアイデアがあり驚かされた」といった意見や、学生たちの深い共感を感じるプレゼンに心を打たれたと報告されています。

企業と大学の連携の重要性


このような取り組みは、文理を融合させた産学連携の重要性を示しており、中国経済産業局からも注目されています。特に、地域の半導体産業振興に向けた協議会からも支援を受け、未来の人材育成が進められています。岡山大学は今後も地域社会や産業界との関係を一層強化し、社会課題の解決に寄与できる教育を推進していくことでしょう。

岡山大学の取り組みによって、スマートフォンや半導体技術に対する理解が深まり、学生たちが持つ未来への視野が拡がっています。今後のさらに進化する教育プログラムに期待が高まります。


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