エアレーションホッパーの新技術
2025-02-19 12:14:19

粉体供給の未来を切り開く!特許取得のエアレーションホッパーが効率化を実現

MONOVATEによる新技術の紹介



東京都中央区に本社を置くMONOVATE株式会社は、粉体供給用ホッパーに関する特許技術を取得しました。この「微多孔性層」と呼ばれる技術は、その名の通り微細な孔を持つホッパー設計により、粉体の流動化を可能にし、食品工場や医薬品、化粧品業界における製造ラインの信頼性を大きく向上させることを目指しています。

エアレーションホッパーの仕組み



粉体が液体のように動くこの特許技術の核心は、「エアレーションホッパー」です。この装置は、ホッパー内に空気を送り込むことで、粉体を流動化し、スムーズな排出を実現します。このことにより、粉体の詰まりを防ぐだけでなく、原材料の無駄を削減することができます。

問題点の解決



粉体の取り扱いにおいて、最も厄介な問題の一つが粉詰まりです。粉末スープ製造ラインなどでは、原料が貯蔵タンク内で固まってしまうと、製造が停止してしまうという事態も考えられます。このエアレーションホッパーを導入することで、粉詰まりによるリスクを大幅に低減できるのです。具体的には以下のような利点があります。

1. 原料ロスの改善: 従来の方法では、粉体が排出されない場合、その分が無駄になってしまう点が解決されます。エアレーションホッパーは、残る粉体を最小限に抑え、原料の無駄を削減します。
2. 現場の騒音対策: 他の対策ではタンクを物理的に叩く・振動させることが多いですが、これに伴って騒音が発生します。エアレーションホッパーは空気による流動だけで作動するため、作業環境の静音性も向上します。
3. 空気輸送の効率化: エアー消費量を抑えつつ、粉体の搬送量を最大で2.8倍に向上させることができるため、エアー消費量の削減にも寄与します。

特許技術「微多孔性層」の新規性



この技術の特許番号7624753号は、以下の点において新しい価値を提供します。

  • - 微細な孔を持つ設計:ホッパー内には、外側にはφ200µm、内側にはφ70µmの微細な孔が多数配置され、圧縮エアーが通過することで粉体を均一に流動化します。
  • - 全方向からの流動化の実現:ホッパー内に充満したエアーにより、粉体が全方向から均一に流動化されます。この二重構造により、粉体の排出がよりスムーズになります。

技術の未来と展望



MONOVATE株式会社は、1957年に設立され、65年以上の歴史を持つ工業用設備メーカーです。特に医薬品業界に強みを持っており、オーダーメイドのステンレス容器や撹拌装置を提供してきました。今回の特許技術を活用し、さらに多様な業界での展開を計画しています。

また、このエアレーションホッパーは、2025年2月25日から開催される「第11回インターフェックス大阪」にて展示される予定です。ぜひ現場でその目で技術の進化を体感してください。

さらに詳しい情報は



公式WEBサイトやカタログを通じて、詳細な情報を入手可能です。こちらからご覧ください:MONOVATE公式WEBサイト


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