重症新生児遺伝子解析
2025-05-11 13:01:24

岡山大学が重症新生児の遺伝子解析で病因解明に挑むプロジェクト

岡山大学が重症新生児の遺伝子解析で病因解明に挑む



2025年4月22日、国立大学法人岡山大学において、武内俊樹教授が「病気の原因がわからない重症の赤ちゃんに対する遺伝情報解析による原因の解明」と題し、重要な研究について発表しました。このプロジェクトは、重症新生児の治療における新たな可能性を探るものです。

重症新生児は、体調が急激に悪化するリスクが高く、早急な診断と治療が求められます。しかし、新生児期には病気特有の症状が少ないため、適切な臨床診断が難しいのが現状です。特に、遺伝的原因が疑われる場合でも、従来の検査方法では診断率が非常に低く、Gバンド検査は3~4%、マイクロアレイ検査でも10~20%という結果に留まります。

そこで、「重症新生児に対する迅速なゲノム診断の医療実装に関する研究開発(Priority-i)」プロジェクトが立ち上げられました。この取り組みでは、次世代シーケンサー技術を駆使し、診断時間の短縮と診断率の向上を目指します。特に、網羅的遺伝子解析やオミックス解析を行い、遠隔カウンセリングシステムと連携することで、全国規模の迅速診断ネットワークの構築を目指します。

このプロジェクトは、医療現場での診断をさらに精緻化することで、重症新生児の症状に迅速に対応できる体制を整える狙いがあります。具体的には、赤ちゃんがベッドサイドで診断を受けることができ、その結果を即座に臨床へ活かすことが期待されています。加えて、より良い予後を実現するため、地域医療との連携も強化していく方針です。

さらに、2025年4月から岡山大学の鹿田キャンパスに新たな研究拠点が設置されることにより、研究活動の拡大も図られる予定です。この新たな拠点とともに、岡山大学の特色ある研究が地域医療に貢献できることを期待しています。武内教授のチームには、大きな期待が寄せられており、今後の成果が待たれるところです。

岡山大学は、地域の中核を成す特色ある研究大学として、持続可能な開発目標(SDGs)にも積極的に取り組んでいます。今後もより多くの成果を挙げることで、地域社会や国際社会に貢献できることを目指しています。地域に密着した研究機関として、その存在感をさらに深めていくことでしょう。武内教授とその研究チームの今後の活動に期待が高まります。


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