講演会の開催とその内容
2025年1月18日、品川区立荏原第一中学校にて、「共生社会を共に生きるための障がい者理解」をテーマにした講演会が行われました。この取り組みは、昨年の成功を受けて2年目となるものです。講演会には、同校の154名の7年生が参加し、地域の大学生や多くの生徒にとって貴重な体験となりました。
出席したのは、ケイアイスター不動産株式会社のチャレンジドアスリートチームからデフフットサル監督の山本典城氏と選手たちです。デフフットサル男子選手として活躍する川畑菜奈、岩渕亜依、中井香那が、スポーツを通じた障がい者理解の重要性を語りました。
デフフットサルの魅力
「デフ」とは、英語で「聞こえない人」を指す言葉です。デフフットサルは、聴覚障がいを持つ選手がプレーするフットサルであり、「音のないフットサル」とも呼ばれています。競技中は補聴器を外すことが義務つけられており、選手同士はアイコンタクトや手話を使用してコミュニケーションを取ります。試合のルールは一般のフットサルとほとんど同様ですが、審判は笛と旗の二つで合図を行います。これにより、聴覚障がい者でも公平に競技に参加できる環境を整えています。
講演の内容と体験
山本監督は、デフアスリートをコーチングする際のさまざまな課題や心掛けていることを分かりやすく解説しました。また、障がい者への理解を深めると共に、パラリンピックやデフリンピックへの興味を引き出す試みとして、実際に手話やジェスチャー、筆談を交えたコミュニケーションを体験しました。特に、今回はジェスチャー伝言ゲームや手話を使ったドリブルゲームなど、実践的な活動が行われたことが特徴です。これにより、生徒たちは具体的な手段を通じて障がい者とのコミュニケーション方法を学ぶことができました。
生徒の反響
講演会後に生徒たちは、自分たちの考えを深める感想を述べました。「山本監督が『障がいは環境によって生まれる』と言った言葉が印象深かったです。不寛容な社会ではなく、全員がお互いを理解し合える社会を作りたいと感じました。」と、真剣に考えた様子が伺えました。さらに、目に見えない困難を抱えている人が多くいることにも気づき、周囲の人々にもっと寄り添おうとする意識を持つようになったようです。
ケイアイチャレンジドアスリートチームについて
ケイアイチャレンジドアスリートチームは、「挑戦するアスリートたち」をコンセプトに、障がいを乗り越えるだけでなくさらなる高みを目指す集団です。2023年にはデフフットサルアジア大会で優勝を果たすなど、日本のパラスポーツシーンでの活躍が期待されています。
ケイアイスター不動産株式会社の理念
ケイアイスター不動産株式会社は、「豊かで楽しく快適なくらしの創造」を理念に掲げています。そして、すべての人に持ち家を提供するビジョンの下、高品質かつ低価格な住宅を提供しています。法人として地域貢献を大切にし、パラスポーツの啓蒙活動へも積極的に取り組んでいます。
このように、教育現場での講演会は地域社会における障がい理解の促進に貢献しています。今後もこのような取り組みが続いていくことに期待したいです。