お金の常識を見直す特別講義
2026年6月9日、埼玉県春日部市の松実高等学園で、高校生約100名を対象に投資家の宮脇さき氏による特別講義が開催されました。この講義のテーマは、「その当たり前、本当に正しいですか?〜お金・人生にまつわる思い込みをアップデートする〜」で、若い世代が今後の人生で必要とする「お金の本質」と「情報リテラシー」に関するアドバイスが詰まった内容でした。
資産管理の重要性
講義の中で宮脇氏は、長期的な視点で見た資産形成の必要性を強調しました。最近の経済環境では、銀行にお金を預けていることが必ずしも安全ではないことを説明しました。インフレや為替変動により、預金の実質的な価値が損なわれる可能性があるため、資産の多様性を持つことが大切だと訴えました。特に、インフレ時には貨幣の価値が低下するため、持つ資産の選択肢を広げる必要があります。このような状況下で「100万円が将来何を買えるか」という視点も考慮することは、若い世代にとって非常に重要です。
投資の多様性について
次に、宮脇氏は資産形成の選択肢についても触れました。「オルカンやS&P500だけに目を向けるのではなく、さまざまな投資先を検討することがリスク管理には重要」だと語り、特に不動産やゴールドといった資産に目を向けることが、経済の不確実性に対応する鍵であると説明しました。
投資の基本的な知識を伝授
さらに、「投資は怖い、難しい」という先入観にも言及しました。投資と投機の違いを理解し、夢や期待に流されずにしっかりとした知識に基づいて判断することが重要です。宮脇氏の経験を活かした具体例を交えて、投資の基礎知識を直接的に伝えました。短期的な利益を求めず、長い目で資産形成を行うことが成功の秘訣であると強調しました。
NISAの使い方を考える
また、国が提供する投資制度の一つであるNISAについても取り上げました。制度を単に利用するだけではなく、「何のために資産形成に目を向けるのか」という根本的な問いを忘れないことが大切です。無理な投資を避け、自分自身の目的に沿った形で資産形成を進めることが求められます。
情報リテラシーの向上
現代はSNSやインターネットで溢れる情報にあふれていますが、宮脇は「うまい話は相手からは来ない」という言葉を生徒たちに伝え、情報の見極め方が非常に重要であると強調しました。信用のおける情報源を見つけるための心構えや、自らの経験から導き出した意見を基に、投資だけでなく日常生活でも活用できる情報収集のポイントを教えました。
終了後の充実した交流
講義終了後には、アフタートークや質疑応答の時間が設けられ、生徒たちからの活発な質問が寄せられました。参加者からは、「お金について新しい視点が得られた」「有意義な経験になった」といった感想が多く聞かれました。このような経験を通じて、双方向のコミュニケーションが持たれ、参加者同士でも交流が深まったことが伺えました。
今後の展望
宮脇さき氏は、今後も高校生や中学生を対象とする講演活動を続ける意向を示しており、次世代の教育に力を入れていく姿勢が明確です。また、本講義に参加した生徒全員に、宮脇の著書『世界の新富裕層はなぜ「オルカン・S&P500」を買わないのか』がプレゼントされ、講義だけでなくその後の学びも促進される形となりました。このようにして、若い世代にお金の価値や情報の見方を再考させる貴重な機会が提供されました。
まとめ
この講義を通じて、宮脇氏が伝えたことは単なる投資のノウハウにとどまらず、未来を見据えた「お金との向き合い方」や「自分自身の価値観を形成する重要性」にまで及びます。生徒たちが自身の将来を考える際のきっかけとなることを願っています。