埼玉・川口の医療機器メーカーが再生支援を受け新たな道を歩む

埼玉県川口市に本社を置く医療機器メーカー、株式会社メトランが、中央メディエンスの支援を受けてリスタートを目指しています。2025年の2月27日、メトラン社は東京地方裁判所に民事再生手続きを申し立て。この決定を受けて、5月23日には中央メディエンスとのスポンサー契約が締結されました。これにより、メトラン社は中央メディエンスの完全子会社となり、資金面や経営でのサポートを得ることができるようになります。

メトラン社について

メトラン社は1984年に創業され、高頻度振動換気タイプ（HFO）の人工呼吸器を医療現場に提供してきたパイオニア的存在です。特にその新生児・小児用のHFO人工呼吸器は、痛感すべき医療ニーズに応えるべく設計され、NICU（新生児集中治療室）で幅広く使用されてきました。低出生体重児や新生児の救命・治療に大きく貢献している製品群は、医療従事者から厚い信頼を寄せられています。

再生支援の意義

中央メディエンスは、医療を支えるためのバックオフィスサービスを展開し、全国の医療機関に支援を行ってきました。その中で、メトランの持つ技術力を高めることができると考え、両社の連携により事業再生を進める支援を決断しました。

このスポンサー契約により、メトラン社に対して経営や資金面の支援を実施する計画が進んでいます。さらに、両社の強みを掛け合わせ、新たな市場開拓へとステップを進める方針です。

医療機関との連携で未来へ

中央メディエンスが持つサプライチェーンや運営のノウハウを活かし、メトランの技術を国内外でより広めることを目指します。特に、医療現場での需要に精通した両社が手を組むことで、医療サービスの質をさらに向上させることが期待されています。また、今後の展望として、海外拠点での販路拡大や新たな流通チャンネルの開発に取り組むことが決まっており、メトランの製品がより多くの医療現場で活用されることを目指します。