デジタル化時代の癒しと学び、手帳がもたらす心の余白

手書きの力を再認識！デジタル時代の手帳の重要性

現代の生活には欠かせないスマートフォン。しかし、デジタルツールの便利さと引き換えに、私たちは“スマホ認知症”という新たな問題に直面しています。手書きを通じて「スマートフォンからの距離」を保つことが、心の安定や健康に寄与すると指摘されています。

スマホ認知症が生む不安

最近の調査によると、スマートフォンの利用が自身の生活や健康に影響を及ぼしていると感じる人は、なんと63.2％にのぼります。また、68.2％が手書きの機会が減ったと感じ、『漢字が書けなくなった』と答えた人も56.6％に達しました。このような状況は、記憶力や集中力の低下を生むと考えられており、デジタルデトックスへの関心が高まっています。実際に「デジタルデトックスをしたいが、できない」と答えた人も54.7％に上ります。

手書き日記や読書などアナログな趣味を取り入れることで、心を整える時間を確保することができるでしょう。特に、脳科学者の枝川義邦氏は、朝のひと時に手帳を開くことが思考を整理するチャンスになると述べています。この時間に今日のやるべきことや大切な思いを紙に書き出すことで、一日のスタートを明確にできます。

終活と手帳の役割

人生100年時代を迎え、終活がますます重要視されている中で、手帳は「プレ終活」という新しい文化の土台となっています。実に81.3％が『プレ終活に手帳が有効だ』と感じ、その理由として挙げられるのは『好きなタイミングで気軽に書けるから』です。自分や家族のために終活を考え始めたが、まだ行動に移せていない人も多い中、手帳の便利さは大きな武器となります。

北村真一弁護士は、「思いついたことを手帳に書き留めておくことで、それが終活の始まりにつながる」と語っています。手帳の中に専用ページを設けることで、やりたいことや感謝を伝えたい人など、日常的に思いついたことを記録していくのが有効です。

災害時における手帳の重要性

災害大国日本において、「災害時の心得や連絡先を手帳に記録する」ことが大いに役立つと、多くの人が実感しています。実際、79.6％が何らかの方法で災害時の行動手順や必要な情報を記録しています。特に若年層でも手帳を利用する価値を認識していることがわかりました。このことは、災害発生時に心の整理ができる手段として手帳の効果を示すものです。

手帳の多様な利用法

手帳はスケジュール管理だけでなく、「やることリスト」や「イベントの計画」「記念日」の管理にも使われています。手書きで予定を記入することで、記憶に定着しやすくなるとの意見も耳にします。手帳を使用する理由には『昔から使っているから』や『修正がしやすい』などがあり、デジタル環境が進化する昨今でも手書きならではの良さを実感する人が多いのです。