新たな看護師のためのBLSコース『NCLS』が拡大中
看護師の皆さんに朗報です!新しいBLS(Basic Life Support)コース『NCLS(Nursing Cardiopulmonary Life Support)』が、埼玉県を含む全国17の都道府県で受講できるようになりました。このコースは、病院内での急変状況に対応するために特化した研修プログラムで、2025年8月からは神戸や熊本、山口、広島での開催が決まっています。また、9月には埼玉県越谷市や茨城県つくば市、東京都立川市でも実施が予定されています。
NCLSの特徴
従来のACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)やICLS(Intermediate Cardiovascular Life Support)とは異なり、NCLSは看護師の日常業務に直結するようなリアルなシミュレーションを重視しています。多くの院内BLS研修では、非現実的な場面設定が見受けられますが、NCLSでは受講者の背景に応じた状況設定ができるのが大きな強みです。
例としては、救急外来で仕事をしている看護師が受講する場合、救急車の受け入れ準備やトリアージのシチュエーションが体験できます。一方、病棟で働く看護師には、入院中の患者の容態変化から始まる場面が提供されます。また、患者が「呼吸が苦しい」と訴えている状況や、心電図モニターのアラームが鳴っている場面など、実際の臨床で直面する様々な状況を扱うことで、受講者の実践能力が向上します。
判断力を養う
NCLSのもう一つの魅力は、『判断』の要素が多く含まれている点です。受講者は緊急度を判断し、その結果に基づいて行動を起こす必要があります。気管挿管の介助を学ぶ機会もあり、より実践的なスキルを身に付けることができます。そのため、看護師としての自信を深めたい方にはうってつけのコースです。
公式テキストと事前学習
NCLSではシミュレーションをメインに据えているため、受講時には一定の知識が求められます。そのため、事前学習ができる公式テキストが販売されています。このテキストは、急変対応のスキルを理解するための一助となるように設計されています。テキストには文字情報だけでなく、役立つ動画のQRコードも多数掲載されていて、学習の効率が上がります。
公式テキストは以下のストアで購入可能です:
NCLS公式テキスト販売ストア
AHA公式ACLS1日コースとの併催
さらに、仙台、名古屋、大阪、福岡では、NCLSに加えてAHA公式のACLS1日コースも開催されています。このコースは、循環器や麻酔科専門医試験の申請要件を満たす公式の研修です。ACLS受講者は、NCLSに無料で復習参加できる特典もあり、急変対応スキルを定期的にブラッシュアップすることが可能です。これにより自信を持って臨床現場に臨むことができるでしょう。
各地域でのNCLSの日程は、公式ページから確認できます。興味のある方は、ぜひチェックしてください。
【運営団体】
急変対応.net
代表:万波 大悟(MANAMI DAIGO)
公式サイト
イーエヌアシスト
代表:佐藤 元紀(SATO MOTOKI)
公式サイト