岡山大学のCO₂削減プロジェクト
2025-08-13 02:47:25

地域企業と岡山大学がCO₂削減に向けたプロジェクトを開始

岡山大学が地域企業と共に挑むCO₂削減プロジェクト



2025年7月7日に、岡山大学は地域の商工会議所と連携し、学生と企業が共同で進めるCO₂排出量可視化の新たなプロジェクトを発表しました。このプロジェクトは、岡山県商工会連合会の協力を得て、昨年度から継続して行われているもので、今年度はさらにその規模を拡大しています。

このプロジェクトの重要な背景には、カーボンニュートラルの実現が企業単体の努力だけではなく、サプライチェーン全体の温室効果ガス排出削減が不可欠であることがあります。そのためには、まずCO₂の排出量を「見える化」することが鍵となります。今回の取り組みでは、岡山大学天王寺谷ゼミに所属する学生たちが、地域企業である「有限会社東山冷機」の製品・サービスにおけるカーボンフットプリントの算定に挑戦することになります。

学生たちの学びと意見交換



キックオフワークショップでは、岡山大学研究・イノベーション共創機構の舩倉隆央副本部長が中小企業におけるカーボンニュートラルへのアプローチについて講演し、その後、天王寺谷准教授が過去の取り組みと、カーボンフットプリントが中小企業の企業価値をどのように向上させるかを説明しました。続いて、有限会社東山冷機の代表小原章弘氏が同社の事業内容を紹介し、参加した学生たちからは多くの質問が寄せられました。この対話を通じて、環境問題に対する学生たちの理解が深まり、特にフロン類の温室効果の強さに関する驚きの声が上がりました。

学生たちは、このプロジェクトを通じて「CO₂排出量だけでなく、オゾン層保護など環境に関する幅広い問題についても考える良い機会となった」と振り返ります。小原代表は、「自社の強みである再生フロン事業に関して、学生たちから多くの貴重な意見を受けて新たな価値創造に向けて進むつもりだ」と意気込みを語りました。

今後の展開



このプロジェクトは、カーボンフットプリントの算定を年内に行うことを目指しています。また、学生たちと共に有限会社東山冷機の工場見学を行い、製造プロセスを直接見ながら必要なデータを収集する予定です。このプロジェクトの成果を地域社会に還元することで、地域全体の脱炭素経営の促進を図ろうとしています。

昨年度、岡山大学は環境省の「地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業」にも採択されており、今年度はさらに効果的な支援体制の強化を図っています。この取り組みを通じて、学生たちは地域企業と連携しながら多くの実践的なスキルを身につけ、地域社会の持続可能な発展に寄与することを目指しています。岡山大学のこの挑戦がもたらす未来に期待が寄せられています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

関連リンク

サードペディア百科事典: 岡山大学 脱炭素 CO₂削減

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。