岡山大学が新たな技術の地平を切り開く
2025年4月、東京科学大学大岡山キャンパスにて、国立大学法人岡山大学が「令和6年度TCカレッジ認定式」に参加しました。
岡山大学は医工系TCコースを開講し、特に注目されるのは、総合技術部の技術職員である楢崎正博さんと塚野萌美さんが初めてテクニカルマスター(TM)に認定されたことです。この新しい認定制度は、大学の技術職員が高度な専門知識を持つことを促進するもので、これからの研究や技術の発展に大きく寄与することが期待されています。
TCカレッジの意義と岡山大学の役割
TCカレッジは東京科学大学が主導するプログラムで、全国から集まった技術職員が参加し、高度な技術を学ぶ場です。岡山大学は令和4年度からサテライト校として参画し、昨年度には医工系TCコースを開講してきた実績があります。このコースでは、医療技術と工学の融合が求められ、受講生たちは新たな知識を身に付ける役割を担っています。
技術職員のコメント
楢崎さんは「TM認定証を授与されたことは非常に嬉しく、更なる学びを続けていきたい」と語り、塚野さんも「これまでの経験を活かし、次のステップに進むことができた」と話しました。彼らは、他大学や民間企業とのネットワーキングが非常に有益であったことを強調し、今後も積極的に問題解決に向けた取り組みを進める意向を示しています。
認定式の様子と祝辞
今回の認定式では、東京科学大学の関係者が一堂に会し、技術職員らへの祝辞や励ましのコメントが送られました。また、技術・研究支援発表会では、昨年の発表会でTCカレッジ長賞を受賞した中村有里さんが表彰され、その成果が認められました。
中村さんは「多くの関係者と意見交換ができ、さらなる学びを深めたい」と意欲を示しました。
今後の取り組みと展望
岡山大学の副学長である佐藤法仁さんは、「職員の高度化は、組織の活性化にもつながる」とし、今後も戦略的に技術職員の能力向上に努める意志を表明しました。本学が地域と地球の未来を共創し、社会変革を実現する企業としての役割を果たしていくことは、地域社会にとっても重要な課題です。
このような取り組みを通じて、岡山大学が育成する技術職員は、単なる職員ではなく、大学の未来を創るリーダーとして期待されていくことでしょう。地域社会とともに成長していく岡山大学のさらなる発展に、是非ご注目ください。