埼玉県の再配達削減プロジェクト
埼玉県では、深刻な物流業界のドライバー不足問題に直面しており、これを受けて「宅配を1回で受け取ろうキャンペーン」を展開しています。このキャンペーンは、ドライバーの負担を軽減し、再配達を削減するという目的で始まりました。特に12月は再配達削減推進月間として、県民に対する啓発活動を集中的に行います。
新たに公開されたショートアニメ
この度、埼玉県トラック協会と共同で制作したショートアニメーションが発表されました。そのタイトルは「宅配を1回で受け取ろう! ~つながる想いが、明日を変える。~」。このアニメは、若者や働く世代の興味を引きつけ、再配達削減への行動を促進することを狙いとしています。
アニメの概要
ショートアニメは、15秒と30秒の短時間で視聴でき、ドライバーと消費者の両方の視点から再配達削減の方法を紹介しています。具体的には、日時指定や置き配、宅配ボックスなど、簡単に導入できる受け取り方法が描かれています。
注目すべきは、埼玉県出身の声優がナレーターやキャラクターを演じている点です。ナレーションを担当したのは、人気アニメ「NARUTO」のうずまきナルト役で知られる竹内順子さん。さらに、ドライバー役に齊藤龍馬さん、消費者役には朝倉天音さんが出演しています。これにより、アニメが地域に愛着を持たせる効果が期待されています。
配信プラットフォーム
このショートアニメは、YouTubeの埼玉県公式チャンネル「サイタマどうが」でも視聴可能です。リンクはこちら:
ショートアニメーション
各種啓発活動
12月には、県内の主要駅や大型ビジョンを使用し、アニメーションを放映します。例えば、大宮、さいたま新都心、川口、草加、越谷などの駅前の大型ビジョンや、さいたまスーパーアリーナ、埼玉会館のビジョンなどで展示される予定です。また、SNSでは、YouTubeやX、Instagramなどでの拡散を図ります。
さらに、コープみらいやパルシステムなどの企業と連携し、店頭ポスターや広報誌を通じた広報活動を行います。特に、「埼玉1万台大作戦」として、宅配トラックやバイクに呼び掛けステッカーを貼付し、関心を高めます。
共同体の取り組み
埼玉県では、令和6年9月に国、県、物流事業者、消費者団体を含む23団体と「埼玉の持続可能な物流の確保に向けた共同宣言」を締結しました。これは、ネット通販の増加に伴い宅配便の取り扱いが増えている状況を受けたもので、再配達率が約1割に達する中、ドライバーの負担を減らすための取り組みです。
生活スタイルに合わせた受け取り方法を促進することで、これに取り組んでいます。
このように、埼玉県は県民全体で再配達削減に向けた意識を高め、ドライバーの負担を軽減し、持続可能な物流を目指しています。
お問い合わせ
埼玉県の本プロジェクトに興味がある方は、産業労働部 産業労働政策課 戦略会議までご連絡ください。直通電話は048-830-3702、E-mail:
[email protected]です。