障がい者支援の新展開
2025-11-28 09:43:28

日本初の認知発達支援プログラムで障がい者の未来を切り開くファミリーマートの挑戦

日本初の認知発達支援プログラム



株式会社ファミリーマートが、日本で初めてとなる知的障がい者向けの認知発達支援プログラム「夢育て1.0」を導入しました。このプログラムは、ダイバーシティ&インクルージョンのさらなる拡充を目的とし、知的障がいを持つ社員が潜在能力を開花させるための取り組みです。

農場勤務の知的障がい者を支援



ファミリーマートでは、約50名の知的障がい及び精神障がいを持つ社員が、千葉県流山市の畑で有機野菜の栽培を行っています。「夢育て1.0」の導入により、これらの社員一人ひとりが持つ能力を引き出し、作業の幅を広げることを目指しています。また、高度なチームワークや目配りが求められる作業を担うレベルに引き上げることも意図されています。

専門プログラムでの成長を支援



「夢育て1.0」では、認知発達教育に基づいて構成されたプログラムが展開されます。具体的には、心理学者ルーヴェン・フォイヤーシュタインの理論に基づいたフォイヤーシュタインメソッドや、体の使い方を再学習するためのブレイン・ジム、そして主体性を育むための「夢や希望を語る時間」が組み合わされています。

対象は農場に勤務する知的障がい及び発達障がいの社員10名で、プログラムは2025年10月から約1年間実施されます。毎週水曜日に行われ、内容には座学や実技に加えて、対話の時間も設けられます。また、株式会社夢育ての有資格者が講師として従事し、研修はOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)と並行して行われます。

認知機能の向上を目指して



プログラムのスタートには、認知アセスメントが実施され、2026年秋に再度評価が行われる予定です。これにより、参加した社員の認知機能の定量的向上が測定されます。社員が自らの成長を実感できることで、さらなる意欲向上にもつながるでしょう。

社会的なイノベーションの一歩



ファミリーマートと株式会社夢育ての協業は、農業と福祉の連携を基にした新たな雇用モデルを提示しています。代表取締役の前川哲弥氏は、この取り組みが「幸せな職場」の実現に寄与し、障がい者雇用の新しいスタンダードになると述べています。

また、兵庫県立大学の豊田正博教授もフォイヤーシュタイン理論の意義を説明し、複数の認知機能を統合的に活用する課題が、農作業によって強化されることを期待しています。

未来に向けた取り組み



今後、ファミリーマートは「あなたと、コンビに、ファミリーマート」の理念の下、この取り組みを通じて、すべての社員が地域に根づき、活き活きと働ける環境を目指します。社員の成長を支援し、ダイバーシティ&インクルージョンの実現に貢献する新しい試みが、これからの社会に大きな影響を与えることでしょう。


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