AIカメラ「キヅクモ」が実現する店舗の未来
先日、ビックカメラグループの株式会社ラネットが提唱するネットワークカメラサービス「キヅクモ」が、2025年の「店舗・EC DXPO東京'25 夏」に出展された。この展示会では、AIカメラがもたらす新たな価値がリアルに披露され、多くの訪問者がその革新性を体験した。
各業界のニーズに応えるカメラ
「キヅクモ」の最大の特徴は、単なる防犯用のカメラではない点だ。防犯や業務改善に加え、データに基づくマーケティングに活かせる点が、このカメラの魅力だ。展示会では、専門的な知識や面倒な配線作業が不要で、Wi-Fi環境さえあれば簡単に導入できるという手軽さが、多くの来場者から驚きの声を上げられた。
来場者の多くは、店舗運営の具体的な課題を持ち寄っていた。「お客様とのトラブルを記録してスタッフを守りたい」というカスハラ対策や、「時間毎の来店者数、人気商品の売れ行きを把握したい」という売上分析といった要望が挙がり、これがキヅクモの価値を強調する結果となった。
データによる視覚化と分析
展示会のブースでは、「キヅクモ」を利用して収集したデータを基に、来場者の動向をリアルタイムで分析。来場者数は2日間で合計20,886名に達し、特に開場直後のピーク時間帯に関心が集まった。これにより、来場者の動向に基づく効率的な接客が可能になることが明確に証明された。データを活用することで、来店客数の正確な把握ができ、効率的な人員配置や業務の見直しに繋がることが期待される。
さらに、展示会では「ヒートマップ」の機能も披露された。この機能は、来場者がブース内でどの場所に長く滞在したかを視覚化して示すもので、どの製品に最も関心が集まったかを一目で理解できる。これにより、現場スタッフは製品の配置や販促方法を見直すチャンスを得られる。
新しい店舗運営のスタイル
「キヅクモ」がもたらすのは、ただの防犯機能ではなく、ビジネスの資産としての映像データの活用だ。防犯機能を武器にしつつ、映像データを元にした戦略的な店舗運営が実現できる。「人数カウント」により、客数の把握といった実績を基にした学びが、店舗運営の変革を促す。
例えば、特定の時間帯に客数が多ければ、その時間にスタッフを増やすことが可能だ。また、来店が少ない時間帯に、商品の品出しや清掃を行うことで、効率的なシフト作成が可能になる。これにより、業務のさらなる効率化だけでなく、売上の増加も期待できる。
未来を見据えた「キヅクモ」の利用
展示会での成功を受け、ラネットはこの「キヅクモ」を商業施設での利用にさらに広めていく計画だ。データに基づいた店舗改善や業務効率化を進め、将来的には店舗運営の新しいスタンダードになる日も近い。その先駆けとなる「キヅクモ」が、ビジネスの可能性を拡げていくことだろう。店舗DXの未来を実現するための最前線として、これからの展開に期待が高まるばかりだ。