太陽化学が健康意識を高める新たな取り組みを実施！コンビニでのPHR活用実証調査報告

健康意識向上に向けた新たな実証調査

2023年、太陽化学株式会社が経済産業省の推進のもとで進めた実証調査の最終成果が発表されました。このプロジェクトは、日常生活におけるPersonal Health Record（PHR）を活用し、生活者の健康意識を如何に高めるかを検証するもので、健康スタイルの新たな可能性を示唆しています。

1. 研究の背景と目的

太陽化学は、食品素材メーカーとしての専門的知見を生かし、コンビニエンスストアでの日常的な健康意識の向上を目指しました。セブン-イレブン・ジャパンやその他パートナー企業と共に、実証フィールドとして選ばれたのは、多摩センター駅西店。18日間、計165名を対象とし実施された調査で、生活者の健康状態と購買行動がどのように切り替わるのかをじっくりと見守りました。

2. 実施した方法

調査は、店舗内に設置された健康チェック機器（体組成計やヘモグロビン測定機器）を用いて行いました。参加者は自身のライフログ（歩数、睡眠時間）を専用アプリに記録し、集約されたデータに基づき、各自に最適な商品が提案されました。このプロセスを通じて、健康意識や購買行動がどのように変化するのかを測定しました。

3. 調査結果

健康意識の向上

調査の結果、参加者の健康意識が末端でホールドされていたことが明らかになりました。アプリをダウンロードして参加した段階での健康意識に比べ、終了時の意識の向上が確認でき、PHR活用の効果が実証されたと言えます。

健康無関心層の動き

健康に無関心な層についても、興味深い結果が得られました。健康行動（歩数や睡眠時間）の改善は確認できませんでしたが、購買行動分析では、健康的な食品の購入が促進されていることが見受けられ、意識の変化が購買動機や傾向に影響を及ぼす可能性が示されました。

商品カテゴリの違い

さらに、商品カテゴリによって「健康」に対するニーズが違うことが浮き彫りになりました。「パン」需要には低糖質が求められ、一方で「飲料」にはビタミンなど栄養を手軽に摂れる商品への要望が見えてきました。これにより、健康を語る上での商品カテゴリ別ニーズを考慮する重要性が示されました。

4. 今後の展望

この実証調査を通じて得られた知見は、今後のPHR活用と健康意識向上に向けた取り組みへと繋がります。太陽化学は、生活者が無意識に健康を意識する状態を目指して、さらなる研究開発を進める方針です。また、実証調査の詳細については、経済産業省のホームページや、2025年10月に予定されている第3回健康フォーラムでも紹介される予定です。