川口市で家庭用リチウムイオン電池の分別回収実証試験
近年、リチウムイオン電池が原因でごみ処理施設での火災が増加しています。この問題を解決すべく、埼玉県は川口市や関連企業と協力して家庭から出る使用済みリチウムイオン電池の適正な回収方法を試験的に実施することになりました。この実証試験は、リチウムイオン電池が安全に処理されるための有効な手段を見つけることを目的としています。
 タイムラインと目的
この実証試験は、令和7年11月6日から令和8年3月31日までの期間にわたって行われます。特に、消火機能付きの専用ボックスの使用が注目され、12月にはその運用が開始される予定です。また、回収されたデータは、今年度末までに作成される市町村向けの分別回収マニュアルに反映される見込みです。
 回収場所と方法
実証試験では、温度・重量センサー付きの専用回収ボックスを川口市内の公共施設に設置します。この回収ボックスでは、以下の地点でリチウムイオン電池の回収が行われます。
1. 川口駅前行政センター(川口市川口1-1-1)
2. 川口市役所鳩ヶ谷庁舎(川口市三ミツ和1-14-3)
また、すでに市内に設置されている回収ボックスは次のとおりです。
- - 川口市役所第一本庁舎
- - 川口市朝日環境センター内リサイクルプラザ棟
- - 川口市戸塚環境センター
 対象商品
回収対象となるのは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、モバイルバッテリー、電子タバコ、ワイヤレスイヤホン、ハンディファン、充電式シェーバーなどです。回収場所によってはサイズ制限があるため、10cm×10cm×15cmを超えるものは投入できませんので、注意が必要です。
 協力企業と技術
今回の実証試験には、荏原環境プラント株式会社が温度・重量センサー付き専用回収ボックスを提供する他、株式会社電知およびエムケー工業株式会社が消火機能付き専用ボックスを提供します。これらの企業との連携により、住民に対してより安全で信頼性の高い回収システムを提供することが可能になります。
 住民への広報活動
実証試験の一環として、住民に向けた効果的な広報方法の検討も行います。これにより、リチウムイオン電池の分別回収の重要性を広く伝え、地域の環境保護意識を高めることを目的としています。
ますます増加する電子機器の利用に伴い、使用済みバッテリーの適切な処理が重要な課題とされている現代社会。川口市の取り組みは、今後の分別回収の手本となることでしょう。皆さまのご協力をお願い申し上げます。詳しい情報や問い合わせは、埼玉県環境部資源循環推進課までご連絡ください。
 
