岡山大学が国際平和デー記念会議で未来の政治について議論
2025年9月19日と20日、韓国ソウルの慶熙大学で開催される第44回ピースバー・フェスティバルにおいて、岡山大学の横井篤文副学長が日本代表として登壇しました。この国際会議は、「混乱の時代:地球意識と未来政治」をテーマにしており、持続可能な発展や平和についての重要な対話の場として注目を集めています。
このフェスティバルは1981年に国連が定めた国際平和デーに由来し、毎年世界中から多くの参加者が集まるイベントです。慶熙大学が提案して以来、平和と人間の尊厳に関する国際的な対話を継続的に行い、様々な問題に対する解決策を模索してきました。特に、持続可能な開発目標(SDGs)に基づく議論が活発に行われています。
会議は、慶熙大学のキム・ウォンス氏の司会のもと、多数の著名なスピーカーが参加しました。ノルウェーの初代女性首相であるグロ・ハーレム・ブルントラント氏や、ローマクラブの共同代表であるポール・シュリバスタワ氏など、国際的に影響力のある方々がそれぞれの視点から持続可能な社会のあり方について議論しました。また、国連事務次長補のマーヘル・ナッサー氏や、地球憲章国際本部のミリアン・ヴィレラ氏からもビデオメッセージが寄せられ、この会議の国際的な重要性がうかがえました。
横井副学長は、自らの講演において現代社会が直面する危機を、単なる技術的・政治的な問題として捉えるのではなく、文明全体の課題として捉えることの重要性を強調しました。具体的には、気候正義や将来世代への責任、さらには人類と地球が共存するためのウェルビーイングの必要性に言及し、教育機関としての大学がこうした問題にどう向き合うべきかを問いかけました。
この発表には、聴衆の中から多くの質問が寄せられ、関心の高さを示しました。特に、学生たちからのフィードバックは熱心で、未来の政治や社会に対する期待感が伝わってきました。
地球全体が抱える課題に対処するため、岡山大学はこれからも地域に根ざした教育活動を通じて、持続可能な社会の実現に向けた研究や提言を続けていくことでしょう。地域中核・特色ある研究大学として、今後の取り組みにも注目が集まります。
この情報は2025年10月15日に岡山大学から発表されたものです。国際平和デーを祝うこのイベントは、すべての国や人々に共通する理想である「平和」を追求する日として位置づけられています。岡山大学がこれからも持続可能な開発に向けた取り組みを進めていくことが期待されます。