岡山大の価値創造
2025-10-14 22:01:34

岡山大学の新たな価値創造への取り組み~カーボンフットプリントを起点に~

岡山大学の新たなイノベーションの試み



2025年9月26日、岡山大学の舩倉隆央副本部長は岡山市内のANAクラウンプラザホテル岡山で「岡山日経懇話会」の場で、約30名の企業関係者や行政関係者の前で講演しました。タイトルは「カーボンフットプリントを起点とした新たな価値創造」。学生としても大学院に在籍し、実務と研究をつなげ、新たな価値を生み出す試みを紹介しました。

講演の中で舩倉副本部長は、自身の研究テーマである「カーボンフットプリント(CFP)の導入が中小企業のダイナミック・ケイパビリティ向上に与える影響」に基づくフレームワークを示しました。これは、地域の企業との連携を図る「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」内で設けた「カーボンフットプリント起点の価値創造ワーキンググループ(CFP Nexus WG)」の活動において展開しています。

このワーキンググループでは、地域の学生、教員、企業、金融機関などが連携し、CFPを利用した新しい価値の創造に挑戦しています。特に注目されるのは、岡山大学経済学部の学生が主導する「カーボンフットプリントチャレンジ」が挙げられます。これにより、学生の主体性を活かした地域連携の良い例として多くの賛同の声を得ています。また、環境省が進める「地域ぐるみでの脱炭素経営支援体制構築モデル事業」にも採択されており、多様な人材が一体となり取り組んでいることも評価されています。

舩倉副本部長は、特に「おかやまテックガレージ」プロジェクトにも言及しました。このプロジェクトでは学生が自由にアイデアを形にできる環境が整っており、デジタル技術を活用して地域課題へチャレンジすることが推奨されています。彼は、学生起点のイノベーション促進が重要であると強調しました。

講演の最後に舩倉副本部長は、「CFPはただの数値ではなく、製品やサービスの本質を反映するものであり、多様なステークホルダーを繋ぐ共通の言語だ」と述べ、学生や地域企業との連携を通じて新たな価値創造への取り組みを続けていきたいという意向を示しました。

この取り組みは、岡山大学が推進する「J-PEAKS(地域中核・特色ある研究大学強化促進事業)」の一環でもあります。大学職員が大学院での学びを活かして社会に発信する姿勢は新たな成長モデルを示しています。舩倉副本部長は2025年8月に開催された全国大会で、大学院生として優秀賞を受賞しており、その研究成果も高く評価されています。

岡山大学は地域の学生や企業とともに、カーボンフットプリントを起点にした脱炭素経営やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けた取り組みを今後も進めていく方針です。地域中核となる研究大学としての期待はますます高まっています。私たちも、岡山大学の今後の取り組みに注目していきたいと思います。


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