掃除でつながった2校
2025-12-24 07:29:20

掃除を通じた交流が生んだ新たな絆 - ひまわり特別支援学校と川口工業高校の交流会

2025年12月16日、埼玉県さいたま市で、ひまわり特別支援学校と川口工業高校の掃除部による交流会が行われました。このイベントは、一般社団法人日常清掃協会の主催で、掃除の重要性と楽しさを学生たちに体験してもらうことを目的としています。交流会には、ひまわり特別支援学校の高等部1年生6名と、川口工業高校の掃除部から10名が参加し、掃除を通じたコミュニケーションが図られました。

イベントでは、掃除部指導によるポリッシャー体験や、「掃除ゲーム」と称した掃き拭きの競争が行われ、参加した学生たちは楽しみながらスキルを磨きました。川口工業高校の掃除部は地域の清掃活動に積極的に取り組む姿勢が評価され、最近では「スポGOMI甲子園2025」での2連覇がその人気をさらに高めています。

ひまわり特別支援学校は、知的障害教育部門と肢体不自由教育部門を有する学校です。今回参加したのは知的障害教育部門の高等部で、彼らにとって清掃は将来的な職業選択の一つとされています。この交流会を通じて、掃除のスキルが就職に役立つ可能性があることが明らかになりました。

交流は2024年に始まりました。日常清掃協会の代表、鈴木範之氏がひまわり特別支援学校での清掃講座を行った際、「就活に役立つ掃除の資格が欲しい」という生徒の声が集まり、「ToILET清掃検定」が創設されるきっかけとなりました。こうした背景もあり、今回の交流会が実現したのです。

参加者からの感想


参加した学生たちからは、掃除を通じての貴重な体験と達成感についての感想が寄せられました。川口工業高校の掃除部の生徒は、「掃除はあまり注目されないけれど、やった後の達成感は素晴らしい」と語り、ひまわり特別支援学校の生徒は、「ポリッシャーを使うのが初めてだったが、意外と簡単だった」と嬉しそうに話しました。

教職員からも「このような交流が生徒にやりがいを与え、日常生活に活かしてほしい」との期待が寄せられ、双方の学校での取り組みが生徒たちに良い影響を与えていることが確認されました。

未来への展望


日常清掃協会の鈴木代表は、「若い世代が掃除に興味を持ってくれているのは、業界の未来にとって明るい兆しです」と述べ、今後のさらなる交流の発展に期待を寄せました。このように掃除を通じた新たな絆が生まれたことで、清掃の世界への理解が深まり、次世代の人材育成につながることを願っています。


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