きびだんごの新たな挑戦
2025-09-26 23:33:35

岡山大学が進めるきびだんごのカーボンフットプリント表示プロジェクト

岡山大学が進めるきびだんごのカーボンフットプリント表示プロジェクト



岡山の伝統的和菓子である「きびだんご」が、現代的な環境問題に対する取り組みとして、カーボンフットプリント(CFP)表示を始めました。このプロジェクトは、全国的にも注目されている岡山大学と地元企業の協力を基盤にしています。特に、学生たちの積極的な参加が励みとなり、環境意識の向上を促しています。

このプロジェクトは、2025年9月1日より始まり、倉敷の美観地区に位置する株式会社廣榮堂の店舗にて、CFP展示・販売が行われています。岡山大学の経済の専門家である天王寺谷達将准教授の研究室と、MS&ADインターリスク総研の協力のもと、消費者の環境に対する認識を深めることを目指しています。

学生たちの取り組み



9月5日には、本学の経済学部学生たちが現地に出向き、観光客との対話を通じてCFPの意義を伝える活動を実施しました。CFP値は「元祖きびだんご」が1箱(15個入り)あたり766g-CO₂e、「むかし吉備団子」が638g-CO₂eと算定され、約17%の環境負荷の差があることを明らかにしました。

展示ポスターを見た観光客からは、CFP値の低さに興味を持ち、「環境に優しい素材やパッケージが使われていることを学びました」といった前向きな声が多く寄せられました。活動がきっかけで、観光客の意識が環境配慮につながり、より良い選択をする姿が見受けられました。

環境への新たな価値



廣榮堂の小西祐貴室長は、「古くからの和菓子に新しい価値を与える取り組みです。学生の斬新な視点や観光客のフィードバックを元に、今後の商品開発を進めていきたい」と述べました。このプロジェクトが、伝統と現代の融合を促進し、地域の環境意識を高めるきっかけになることを期待しています。

また、MS&ADインターリスク総研の浅井良純上席コンサルタントは、「CFP表示は、消費者に環境価値を伝える新たなツールです。この実証研究が他の中小企業にも広がることを願っています」とについても触れています。

インタビューを通じた理解



来店者への説明活動やアンケート調査を通じて、学生たちは環境への関心を高める意義を実感しました。「環境に優しい商品を選びたい」といった回答が多く、環境配慮の数値が購買行動に影響を与えることが証明された形です。学生たちは、観光客の熱心な姿勢を受けて自身の説明が役に立つ瞬間を感じています。

このプロジェクトは、10月31日まで続き、CFPの意義を深める活動は日々行われる予定です。学生たちが環境問題を身近に感じられる機会を提供し、地域の特産品の環境負荷を理解する手助けをしています。岡山大学の取り組みは、地域の特色を活かしながら持続可能な未来を形成する一歩となることでしょう。

今後の活動に対する期待が高まる中、地域の企業や市民との連携を深め、地域社会全体で持続可能性を考える時間を作り出すことへの期待も持たれています。


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