岡山大学が主催する第14回グローバルRCE会議の魅力と成果

岡山大学が誇る国際的な取り組み

岡山大学は、2025年10月21日から23日にかけて、第14回グローバルRCE会議が岡山コンベンションセンターにて開催されることを受け、第23日にフィールドビジットを実施しました。この会議は、持続可能な開発のための教育を地域レベルで推進する「地域の拠点」（RCE）の一環として行われ、約200の地域が国連大学サステイナビリティ高等研究所によって認定されています。

RCE岡山の役割

RCE岡山は、2005年に世界で初めて認定された7つの地域の1つであり、長年にわたって地域に根ざした取り組みを行っています。今回の会議において岡山大学は協力機関として積極的に参加し、「RCE岡山宣言2025」の執筆やパネルディスカッションの実施、大学主催のフィールドビジットの企画を行いました。

フィールドビジットには、約50名の参加者が参加しました。この中には参加者30名、関係機関の陪席者が13名、そして本学からの学生8名が含まれています。

開会の挨拶

岡山大学の那須保友学長は、開会にあたり「本学の全学的アプローチの理念のもと、地域に根差した世代間学習の実践を通じ、人類と地球のウェルビーイングを進めたい」と述べました。これは、教育を通じて共創を促進する姿勢を表明したものです。

多様なセッションの実施

フィールドビジット中には、以下のような多彩なセッションが行われました。

1. グループセッション:
- ESD研究と教育に関するもの（藤井浩樹教授）
- ユースセッション（横井篤文教授）：自己実現から自己超越へのプロセスを探求

2. プレゼンテーション:
- 公益財団法人福武財団による「ベネッセアートサイト直島でのウェルビーイングにつながる学び」
- ナガセヴィータ株式会社の「岡山発、持続可能な未来への旅：食育活動に関する取り組み」など、具体的な事例が共有されました。

3. 施設見学:
- 共育共創コモンズ（OUX）やグリーンイノベーションセンターなどの学内施設も見学しました。

このように、さまざまなセッションやプレゼンテーションは、参加者にとって学びの機会となり、活発な交流が行われました。

未来への展望

岡山大学は、今後も地域社会の持続可能性や教育の重要性についての研究・教育活動を継続する意向を示しています。地球全体の未来を見据え、マルチステークホルダーとの協力や多世代の連帯を強化することで、さらなる社会貢献を目指す考えです。

グローバルな視点から地域に根付いた教育と取り組みを推進している岡山大学の姿勢は、地域中核・特色ある研究大学として期待されています。今後の展開に注目が集まります。