未来を見据えた有機稲作技術と持続可能な農業の重要性
埼玉県戸田市に本拠を持つ一般社団法人農山漁村文化協会は、持続的農業の実現に向けた新たな取り組みを始めています。最近、同協会が発刊した『みんなの有機農業技術大事典』の発表を記念し、連続講座「耕さない農業」が開催され、200人以上の参加者を集めました。これに続き、今度は有機稲作をテーマに新たな講座を実施する運びとなりました。
米不足と高騰の影響
事態は厳しく、米不足と米価の高騰により、稲作農家が社会的な注目を浴びています。この背景には、肥料や農薬の値上がり、加えて気候変動による高温や新たな病害虫の出現があり、農家の経営を直撃しています。このような難題に対して、農業の未来を見据えた稲作の方法が求められています。
そこで注目されるのが、有機稲作の技術です。これまでの半世紀にわたって蓄積された知識と技術が、持続可能な稲作の解決策を見出す可能性を秘めています。イネの生理を理解し、健康に育てることで、経済的な負担を軽減しつつも安定生産を実現するのです。また、田んぼの生物多様性を保つことで、より良い農業環境を創出します。
講座の詳細と内容
この講座は全3回構成となっており、毎回異なるテーマに焦点を当てる予定です。第1回目では「除草剤を使わないイネつくり」が取り上げられます。民間稲作研究所の経験豊富な講師陣が、多様な水田生物を活用した抑草技術について深掘りします。講座は、対面とオンラインで参加可能で、すべてのセッションの詳細な内容が盛り込まれています。
第2回目の講座「生きものと一緒の稲作へ」では、田んぼに生息する生きものたちの視点から、彼らと共生する農法について考察します。虫見板を用いた減農薬技術や、共生に向けた具体的な事例が紹介されます。このような実践を通じて、地域の生物多様性を維持しながら稲作を行う方法を学びましょう。
最後に、第三回のテーマは「草に負けない田んぼをつくる」です。有機稲作において成功を収めるための雑草対策を、実践報告とともに講義します。これにより、一連の作業のポイントや効果的な技術が明らかになります。
参加特典とお申し込み方法
全3回の通しチケットをお申し込みいただくと、一括割引が適用されます。また、すでに『みんなの有機農業技術大事典』をお持ちの方や、講座参加と同時に本を購入する方は特別価格で参加できる特典が用意されています。
この学びを通じて、持続可能な農業の技術を一緒に磨いていきましょう。興味のある方は、参加申し込みをすることで、農業の未来に向けた一歩を踏み出してください。
詳しい講座情報や参加申し込みは、農山漁村文化協会の公式サイトでご確認ください。