岡山大学が新たな研修をスタート
国立大学法人岡山大学は、2025年に向けた「プロジェクトマネジメント基礎研修」を開始しました。この研修は、大学全体の教職員が参加し、各部局の副部局長や技術職員、事務職員などが一堂に会し、プロジェクトマネジメントの知識を授けることを目的としています。
研修は、PMI日本支部との連携のもと、プロジェクトマネジメントの基礎を学びつつ、自身の専門知識と融合させることで、将来的に大学の経営に関与する人材の育成を目指しています。
この初回の研修は、津島キャンパス 本部棟で開催されました。開会式では、岡山大学の三村由香理事が参加者に対し、研修への期待と意義を語り、参加者も高い意識での取り組みを示しました。
実践を重視した内容
研修の内容は実践的で、まずプロジェクトマネジメントの概要が説明されました。続いて、参加者は「プロジェクト憲章」を作成する演習に取り組みました。具体的なテーマとして、「子どもたちのための夏まつり」を用い、プロジェクトを形作るための課題をグループで討議しました。ここで重要なのは、参加者が実際に問題を抽出し、解決策を考えるプロセスです。この方法によってより深い理解が得られることが期待されています。
グループワークの成果
参加者は3~4人のグループに分かれ、「岡山大学Visionシンポジウム」のプロジェクト憲章を作成する作業を行いました。PMI日本支部から派遣されたアドバイザーの指導のもと、実際にプロジェクトを進めるための具体的な計画を立てました。グループワークの最後には代表者が成果を発表し、他の参加者との意見交換も行われました。
参加者からは「アドバイザーの支援で理解が深まった」「他の企画との連携への理解が得られた」といった好意的な意見が飛び交いました。異なる業務に従事する職員が協力することで、新たな視点や気づきを得るという狙いも実現されました。
大学の未来への挑戦
岡山大学の長期ビジョン2050の実現に向けて、本研修はその一環として行われています。プロジェクトマネジメントの活用により、さまざまな専門分野の職員が共通の目標に向かって協力し合う環境が整いつつあります。これにより、地域の研究大学としての役割をより強化し、大学経営における人材の育成に貢献することが期待されます。
今後、岡山大学はさらなる進化を遂げるために、革新的な取り組みを続けていく意向です。教職員が共に学び、成長することで大学の競争力も向上するでしょう。これからの展開に注目です。