岡山大学が国際的なRCE会議で持続可能な未来について討論
2025年11月9日、国立大学法人岡山大学が主催した「第14回グローバルRCE会議」が、岡山市にて盛大に開催されました。本会議は、国連大学や岡山市との共催で実現し、持続可能な発展教育(RCE)の発足20周年を記念した特別な機会となりました。
RCEの発展と岡山大学の役割
RCE(地域の持続可能な発展のための教育)は、2005年に国連大学が設立し、現在では世界中で約200のRCEが認証されています。岡山大学は、この初期に設立されたRCEのひとつです。この会議の目的は、地球的な共生を促進し、教育機関の役割を再定義することにあります。
会議では、「持続可能性の危機は倫理と世界観の問題である」という認識が示され、大学の使命を再考する重要な議題が提示されました。特に、「人類を地球システムの一部として位置づける」という視点が強調され、従来の「グローバル」から「プラネタリー」への意識の転換が求められました。
議論の内容と参加者
本学の副学長である横井篤文氏がモデレーターを務め、このセッションには国際的なリーダーや大学生が参加しました。登壇者には、英国エクセター大学の副学長ラジャニ・ナイドゥ教授、南アフリカ・ステレンボッシュ大学のダーラ・K・ディアドルフ博士、米国MITのジュリー・ニューマン博士など、各界の専門家が名を連ねました。
議論の中では、大学が持つ教育的使命を見直すことが提起され、また「グローバル教育」と「プラネタリー教育」の違いについても深掘りが行われました。参加者たちは、それぞれの視点から持続可能な未来を構築するための具体的な方法を探りました。
岡山大学の未来に向けた取り組み
岡山大学は、地域および地球の未来を共に創造するため、さまざまなステークホルダーとの連携を強化し、研究・教育・社会貢献を推進していくことを表明しました。大学が持つ倫理的基盤を再定義し、持続可能性を重視したアプローチが求められています。これにより、地域社会への貢献を深めるだけでなく、国際的な認知を高めることにもつながります。
国際的な会議を経て、岡山大学はコミュニティの一部としてだけでなく、地球社会のための教育機関としての役割を果たすことがいかに重要であるかを再確認しました。今後も、岡山大学の革新的な取り組みに是非ご注目ください。
最後に
岡山大学が示す課題への意識とその先進的な取り組みは、持続可能な発展のための重要なモデルとなり得ます。地域と世界の未来を共創するための道のりは容易ではありませんが、全力を尽くすことで科技や教育の発展に寄与できると信じています。今後の活躍に期待を寄せて、私たちもその進展を見守っていきましょう。