埼玉・渋沢MIXでの実践型起業教育プログラム
埼玉県のイノベーション拠点「渋沢MIX」で、小学5年生から中学1年生を対象とした実践型起業教育プログラム「ジュニア起業チャレンジ」が始まりました。この取り組みは、子どもたちが会社を作るところから商品開発、広告制作、そしてプレゼンテーションまでの一連の流れを体験する機会を提供します。
プログラムは、埼玉県民の日にあたる日からスタートし、参加者は全員が「また参加したい」と爽快な感想を寄せてくれました。
進化する起業家教育の重要性
日本はOECDの指標によれば、子どもの「起業家マインド」が低水準であるとされています。自分で課題を見出し、チームで協力し、失敗を経て挑戦を続ける力が求められています。埼玉県でも、渋沢栄一の「挑戦する精神」を子どもたちに伝えることが急務です。このプログラムは、子供たちの挑戦心を育むだけでなく、地域の大人たちと連携しリアルな学びを提供する新たなモデルとして注目されています。
プログラムの特色
「ジュニア起業チャレンジ」には特筆すべき特徴があります。
1.
体系的な起業教育: SelfWing社のメソッドを用い、自分で考え、決め、行動する力を段階的に育成。
2.
一連のビジネス体験:会社づくりから商品開発まで、ビジネスサイクル全体を実践。
3.
大人メンターとの協働:地域企業や教育者が子どもをサポートし、リアルな社会を知る機会を提供。
4.
“渋沢MIX”という環境:イノベーション拠点の中で学ぶことにより“埼玉の挑戦”を実感。
5.
将来的なモデルに発展:企業とのCSRやSDGsと連携可能で、今後の企業協賛型プログラムへと発展予定。
参加者の体験の声
参加したこどもたちからは、ポジティブなフィードバックが多数寄せられました。
「最初は悩みましたが、途中からやっとハッキリしたアイデアが出てきました。次回はもっといい案を考えたいです。」といったように、このプログラムが彼らに考える力や創造力を与えていることが伺えます。また、「失敗は成功の基だと学びました。」という声もあり、挑戦と成長のプロセスが厳然とそこに存在しました。
代表者の意気込み
株式会社SAILの代表取締役である石井龍生さんは、「挑戦する子どもたちを、挑戦する地域で育てたい」という強い思いを語ります。教育は単に教室内のプロセスだけではなく、地域の力と結びつくことで本物の経験を得られると考えています。また、事業アイデアを社会実装するための「LIGHTHOUSE」を立ち上げ、企業や自治体との協力を強化しながら、埼玉から全国に向けて新しい起業教育モデルを築いていきます。
次回のワークショップ
プログラムに参加できなかった子供たちにも朗報があります。2025年12月13日(土)には、同じく渋沢MIXで「アイデアをカタチにする」実践ワークショップが予定されています。
埼玉から生まれる新たな挑戦者たちは、確実に未来を切り開いていくことでしょう。地域の大人たちも共にサポートし、埼玉の未来を明るく照らしていく新しい文化の創造に貢献しています。教育は、地域と共に成長していくものであり、これからもその旅は続いていきます。