新しい高所天井向け天井点検口「CQT3型」の登場
昨今、建物の安全性確保がますます重要視されています。特に、高所に設置されている天井の点検は、迅速かつ安全に行う必要があります。そんな中、株式会社ダイケンが新たに発表した高所天井向け天井点検口「CQT3型」は、効率的な点検作業を後押しする画期的な製品となっています。
販売開始日と価格
この製品は、2025年4月30日に全国で販売が開始される予定です。価格は62,300円(税抜)となっており、消費税や運賃、工事費は含まれていない点にご注意ください。
高所天井点検口の必要性
改正建築基準法が施行されて以降、特定天井に対する定期調査が義務化されました。これにより、天井高が6メートルを超える箇所は、3年以内に1回以上の調査報告が求められています。従来の方法では、点検の度に足場を設置する必要があり、手間と時間を要しました。しかし、「CQT3型」はその運用を一変させる製品です。
「CQT3型」の特長
この新しい天井点検口は、特殊な設計により、操作棒を使用して簡単に内枠が開閉できます。開閉の際は、ロック部に設置されたプッシュボタンを押すだけで、内枠が自然に開きます。閉じるときも、中央部分を押し込むだけでロックがかかります。また、点検作業中にカメラを用いることができるため、高所での天井裏を効率的に確認できます。
おそらく最も注目すべき点は、安全面への配慮です。内枠の落下を防ぐために、標準で安全スプリングが装備されていることが特徴です。さらに、内枠の開放角度は調整可能で、作業に合わせた柔軟な対応が可能です。外枠の形状自体も内枠の浮き上がりを防ぐデザインとなっているため、安全に使用することができます。
株式会社ダイケンの歴史と展望
ダイケンは1924年に創業された歴史ある企業で、建築金物や内外装建材、エクステリア関連の製品を数百種類以上製造してきました。駐輪場屋根や自転車ラック、さらには家庭用物置の製造においても国内トップシェアを誇ります。
自社の強みである製品の幅広さを活かし、集合住宅や公共施設、商業施設など様々な用途に対応しています。今後も、従来の天井点検口に加え、床点検口や壁点検口、床下収納庫、フロア換気口など、多様な製品ラインナップを展開し、安全で快適な住環境の実現に寄与していくことでしょう。
まとめ
高所での点検作業は、従来の方法では多くのコストや時間がかかりましたが、「CQT3型」により、それが大幅に改善されることが期待されます。高所天井向け天井点検口「CQT3型」がもたらす新たな可能性に、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。