理念を大切にした小児科の新しい採用方法とは

医療法人社団Sunnyが実践する理念採用の成功事例

埼玉県川口市に本部を置く医療法人社団Sunnyは、急成長を遂げる小児科クリニックを展開している。「365日こどものミカタ」という理念の元、地域の子育て世代をサポートしているが、ここに大きな採用のジレンマがあった。

髙い離職率や求人倍率の高止まりなど、医療・看護業界では人材採用が大きな課題となっている。特にSunnyでは、人材紹介会社を通じた採用が導入前の主要な手法であった。しかし、この方法では候補者に理念や職場文化が十分に伝わらないことが多く、理想的な人材の採用が難しい状況に直面していた。

課題：理念が伝わらず採用が停滞

Sunnyの採用担当者は、「理念に共感する人材が少なく、常に人材不足を感じていた」と振り返る。これまでの手法ではスキルや条件が優先され、より重要な理念が候補者に伝わらないまま、採用決定へと至るケースが多かった。急成長に伴い採用人数を増やす中で、法人の「想い」に共感し、組織に定着してもらえる人材をどう見つけるかが、大きな課題となっていた。

戦略の転換：理念共感に基づく直接採用

そんな中、Sunnyは新しい道を模索した。SNSを活用した直接採用ツール「Chokusai」の導入を決定した。これにより、自社の理念や未来のビジョンを直接候補者に届けることができる。従来の採用手法を脱却し、理念共感を重視したアプローチへとシフトしたのだ。

この結果、Sunnyは単なる人員補充ではなく、未来の組織を共に創る「仲間」を獲得することに成功した。実際に、「Chokusai」を通じて応募した候補者は、法人の理念やビジョンに深く共感した上でエントリーしている傾向が顕著だった。実際、掲載開始から約1カ月で看護師1名の採用が決定し、候補者の質が向上したことで高い定着率が期待される。