「神亀ひこ孫ファンド2025」: 燗酒文化の未来を支える試み
最近、ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営するクラウドファンディング「セキュリテ」において、神亀酒造が新たなファンド「神亀ひこ孫ファンド2025」の募集を開始しました。これは、日本酒の未来を共に築くため、熟成された純米酒の魅力を広めようという試みです。
神亀酒造の背景
埼玉県蓮田に位置する神亀酒造は、戦後初めてすべての酒を純米酒に変換した歴史ある酒蔵です。その取り組みは高く評価され、過去には11本のファンドを組成してきました。「神亀ひこ孫ファンド2025」は、神亀酒造単独の4本目のファンドにあたります。このファンドを通じて集まる資金は、長期熟成用の上質な酒米の購入に使用されます。
日本酒文化の未来を支える意義
日本の伝統的な酒造りは、去年ユネスコの無形文化遺産に登録され、日本酒の価値が世界的に注目されるようになりました。しかし、国内の出荷量は減少し続けており、現状はピーク時の約170万㎘の出荷量から約39万㎘へと急減しています。神亀酒造は、「かめ塾」という活動を通じて、純米燗酒の魅力を広め、日本酒文化を次世代へと伝えていきたいと考えています。
かめ塾の成功と参加者の歓声
今後、2025年3月31日には東京大学駒場キャンパス内の食堂で「かめ大学」と名付けた純米燗酒の体験イベントも予定しています。このイベントは、学生や日本酒愛好家が神亀酒造の純米酒を味わい、深く学ぶ機会となります。参加者は、9種類のおつまみに合わせてお酒を楽しむことができ、職人の技術と神亀酒造の文化的な背景を学ぶ時間が用意されています。
神亀酒造のこだわり
神亀酒造のお酒は、米、米麹、水のみで醸造されています。すべての工程において、職人の手による時間をかけた丁寧な仕込みが行われ、その結果として、奥深い味わいを実現しています。仕込み水は秩父系荒川の伏流水を使用し、その特徴的な硬水によって生成される辛口の純米酒は、熟成を重ねることでさらに深い味わいを見せます。温めて燗酒にすると、その旨みがさらに引き立ち、柔らかな飲み心地が味わえます。
次世代へつなぐ伝統
神亀酒造の酒造りは、単なる製造行為にとどまらず、日本酒文化の継承も含まれています。土地の歴史や職人の技術、そして代々の想いが、一杯の酒の中に込められています。次世代にこの魅力を引き継ぐために、皆様のご支援をお願いいたします。
資金の使途と特典
「神亀ひこ孫ファンド2025」の募集金額は3400万円で、一口54,000円から参加できます。集まった資金は、長期熟成用の高品質な酒米の購入に使われ、日本酒文化の未来を守るための重要な役割を果たします。
また、本ファンドに出資した方には、じっくり熟成させた「ひこ孫小鳥のさえずり」と「神亀純米酒」を各2本ずつプレゼントします。他にも、出資者限定の「かめ塾」参加権や酒蔵見学の特典も提供されます。
この機会に、神亀酒造のファンドに参加し、伝統的な日本酒文化の未来を共に支えていきませんか?