埼玉大学生協と提携したICDLの提供開始
パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社が埼玉大学生活協同組合(埼玉大学生協)との間で、デジタルスキル認定試験「ICDL(International Computer Driving License)」の代理販売パートナー契約を締結しました。これにより、同社は埼玉大学生協の店舗で学生向けにICDLの販売を開始しました。
この新たな取り組みは、パーソルグループが掲げる「はたらいて、笑おう。」というビジョンに沿ったプロジェクトであり、大学生のキャリア形成を支援することを目的としています。これまで、パーソルビジネスプロセスデザインは主に法人向けにICDLを提供してきましたが、大学生という新たなターゲットへの展開は、デジタルスキルの重要性を広める良い機会と言えるでしょう。
ICDLとは?
ICDLは、ICT教育カリキュラムに基づいて、受験者がデジタルスキルを習得しているかどうかを認定する国際的な資格です。世界中で100か国以上に導入されているこの資格は、デジタル技術の機能を駆使して、教育や職場でのパフォーマンスを向上させるための基準を提供しています。日本においても、以前からITパスポートなどの資格が注目されており、ICDLも今後の就職や留学における価値が期待されています。
学生参加型ワークショップの実施
埼玉大学生協とパーソルビジネスプロセスデザインは、2024年12月から2025年3月の間に学生参加型のワークショップを開催し、学生が自らのアイデアを発表する機会を設けました。このワークショップでは、「大学生が受けたくなる資格試験は何か?」というテーマのもと、参加した学生たちがICDLを実際に体験し、それに基づいて販促用のキャッチコピーを作成しました。学生のアイデアは実際の販促物にも反映され、埼玉大学生協の店舗に掲出されています。
参加した学生たちのアンケートによると、75%が「自身のITスキルが向上した」と回答しており、普段の授業では学ばない内容を学ぶことができたと好評です。具体的には、「とても向上した」と答えた学生が25%、「やや向上した」と答えた学生が50%という結果が出ています。これは、ICDLが学生にとって重要なスキルアップの手段であることを示しています。
今後の展望
パーソルビジネスプロセスデザインは、埼玉大学での取り組みを全国展開のモデルケースとし、得られた知見を他の大学生協への導入に活かす計画を進めています。まずは東京地区の大学生協を対象に、2年間で40の組合を目指し、3,000人以上の学生にICDLの受験機会を提供することを目指しています。
さらに、学生の就業力向上を図るため、官公庁や教育機関との連携を強化する方針も持っています。これにより、地域の人材育成につなげることが期待されています。
パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社は、「あらゆる仕事と組織を革新し、より良い働き環境を築く」というミッションを掲げており、これからもSDGs達成に向けた取り組みを強化していきます。ICDLを通じて、未来の働き手となる大学生たちのスキルアップが期待され、デジタル社会における活躍が推進されることでしょう。