埼玉県庁のDX推進
2025-11-12 12:19:54

埼玉県庁が「kintone」を全庁導入しDX推進へ拍車をかける

埼玉県庁が全庁に「kintone」を導入しDXを推進



埼玉県庁は、2024年7月に「kintone」の全庁導入を行い、自治体のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を加速しています。このプロジェクトを支援するのは株式会社綜合キャリアオプションで、業務効率化や職員のノーコードツール活用をサポートしています。埼玉県庁でのこの取り組みがもたらした変化について、詳しく見ていきましょう。

「kintone」導入の背景


埼玉県は、少子高齢化や人口減少が進む中でも持続可能な発展を目指し、DXに取り組む必要があると考えています。その中で、kintoneの導入が決まったのは、自治体業務が多種多様であり、既存システムでは柔軟性に欠けるからです。埼玉県企画財政部の砂川里帆さんは、次のように説明しています。

「自治体業務では、個別のニーズに対応できる小規模なアプリケーションが多数必要なため、パッケージ商品では対応しきれません。これをすべて外部発注で開発するには莫大なコストがかかりますし、導入までの期間も長くなります。」


そこで、各職員が自分で必要なアプリを作成できるkintoneが選ばれました。特に、セキュリティ面でも高水準でおり、政府からの評価をクリアしている点が評価されました。

綜合キャリアオプションの役割


埼玉県庁がkintoneを全庁に導入するにあたり、自らの職員だけで運用教育を行うのは難しいため、民間企業の知見が求められました。そこで2024年6月に綜合キャリアオプションが選定されました。

綜合キャリアオプションは、ノーコードツール運用支援を行い、職員向けの研修や問い合わせ対応など多岐にわたる業務を実施しています。中でも、kintone上に設置した質問アプリは、リアルタイムで問題解決を図る仕組みが高く評価されています。

大幅な業務効率化の実現


この取り組みにより、埼玉県庁の業務には著しい効率化がもたらされました。特に照会・回答業務において、年間で約4,500時間の作業時間を削減することに成功しています。砂川さんは次のように述べています。

「以前は照会元と照会先の間でメールを使ってのやり取りが多く、これに多くの時間がかかっていましたが、ノーコードツールにより業務が一元管理できるようになり、大幅に効率化されています。」


県庁の業務は20部局200課にわたるため、他の業務へのkintone導入も進められています。

今後の展望


埼玉県庁は、さらなる業務の効率化を目指し、ノーコードツールや多様なツールを活用して全庁横断的なデータベースを構築する計画です。これにより業務の質を向上させ、県民サービスの向上にもつなげていくことを目指しています。綜合キャリアオプションはこのプロジェクトを通じて得た知見を生かし、他の自治体のDX促進にも貢献していく意向があります。

取材協力


この記事は埼玉県企画財政部行政・デジタル改革課の砂川里帆さんにご協力いただきました。彼女は、DXの重要性を体感し、実践的な業務改善を続けている熱心な担当者です。また、綜合キャリアオプションについての詳細は公式ウェブサイトから確認できます。このような先進的な取り組みが、自治体の未来を明るく照らすことを期待しています。


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