岡山大学が創出するイノベーションの場「おかやまテックガレージ」見学会の成功
2025年11月に岡山大学で開催された「おかやまテックガレージ見学ツアー・意見交換会」に、スタートアップ創出プラットフォームPSI(Peace & Science Innovation)に加盟する各大学の学生と教職員が集まりました。このイベントでは約30名の参加者が、大学間での連携やアントレプレナーシップ教育の重要性を認識し、豊かな意見交換を行いました。
PSIとは
PSIは、広島大学が幹事校となり、中四国地方の大学が協力してスタートアップを育成するための教育および支援体制を強化することを目的としたプラットフォームです。この取り組みによって、参加校間の人的交流やプログラムの連携が進み、協力体制が一層強化されています。
おかやまテックガレージの魅力
おかやまテックガレージは、学生が自身のアイデアを具現化するプロトタイピングや実証実験を行う施設です。産学官連携本部とスタートアップ・ベンチャー創出本部により管理されており、学生主体のものづくり拠点として活躍しています。見学ツアー初日には、舩倉隆央副本部長がガレージの設立の背景や運営体制について詳しい説明を行いました。参加者は学生が作り上げた試作機やプロダクトを観察し、学生起点の価値創出プロセスに触れました。
続いて、津島キャンパスにある共創イノベーションラボ「KIBINOVE」にて、テックガレージプロジェクト第2期生の中間発表会が開かれました。ここでは、学生チームが地域課題解決を目指したアプリ開発やユニークなアイデア商品を発表し、参加者からの活発な質問と意見が交わされました。
輪を広げる交流プログラム
その後、参加者はアントレプレナーシップ教育カリキュラムや起業支援の成功事例について意見交換を行いました。特に香川大学から参加した学生たちは、地域連携プロジェクトの取り組みを紹介し、会場は一層活気づきました。
懇親会では、岡山大学の学生たちと他大学の参加者が対話を通じてアイデアを共有し、同世代の起業家精神や地域課題への取り組みに共感を得ました。このような交流は学生同士のネットワークを強化する貴重な機会となりました。
地域のスタートアップ支援を訪問
見学の2日目は、岡山市内にある「ももたろうスタートアップ・カフェ」を訪れ、岡山市からのスタートアップ支援に関する説明が行われました。地域の起業支援に関する最新の動向や行政のサポート体制を学んだ後、岡山大学と香川大学の学生間で意見交換が行われ、地域発の持続的なイノベーションについて白熱した議論が展開されました。
未来へ向けた展望
この見学ツアー・意見交換会を通じて、PSI加盟校間の連携がさらに強化され、学生と教職員に新たな視点や知識をもたらしました。参加者の中からは、「テックガレージは新しいアイデアを試す場としてとても刺激的だった」という声や、「共同プロジェクトを立ち上げたい」との期待の声も寄せられました。
岡山大学は、今後もPSIなどを通じて大学間連携を推進し、学生主体のイノベーション創出や地域課題の解決に向けた活動を加速させていきます。地域に根ざした特色ある研究大学として、岡山大学のさらなる取り組みにご期待ください。