行田市での高齢者リハビリに貢献するナスタの取り組み
埼玉県行田市にある社会福祉協議会が、高齢者のリハビリテーション支援のために、株式会社ナスタの力を借りています。ナスタはタブレットスタンドを制作し、高齢者がより快適に脳トレゲームを楽しめる環境を整備しようとしています。
ボランティアで生まれる新たな価値
株式会社ナスタは、創業95年を迎える企業で、東京都港区を本社としています。地域に根差した企業として、最近では社会貢献活動「Nasta My Action」を立ち上げ、従業員の10%が仕事時間を社会貢献に充てることを推奨しています。この活動の一環として行われるタブレットスタンドの制作は、行田工場の社員がボランティアで行っています。
行田市の総合福祉会館「やすらぎの里」では、プールなども併設された大きな施設で、高齢者たちがリハビリを行っています。しかし、リハビリの中でタブレットを使った脳トレゲームを行う際、「机に直接置くと疲れる」との声が上がっていました。利用者のニーズに応え、スマートフォンやタブレットを適切な角度で使えるスタンドの必要性が浮上しますが、市販の商品では使い勝手に不満が残ることから、ナスタに制作の手を差し伸べてほしいという要望が寄せられました。
オリジナルスタンドの製作
ナスタの行田工場では、廃材となるステンレスを活用し、専用のタブレットスタンドの試作品制作を始めました。理学療法士のアドバイスも受けながら、8月5日にその第2弾をお披露目。約2週間にわたりテスト利用を行い、寄せられたフィードバックを元にさらなる改良を重ねていきました。
贈呈式に向けた準備
スタンドは、秋に行田市で行われる贈呈式で正式に寄贈される予定です。その際には行田工場の責任者や社会貢献担当者が出席し、地域貢献の姿勢を強調します。この取組みが好評であれば、今後は埼玉県内の他の自治体にも展開の可能性が考えられています。
社会課題への取り組み
ナスタは、住環境の改善に努めており、最近では再配達問題の解決に向けて独自の宅配ボックスなどを開発し、シェアNo.1の数値を誇ります。その実績をもとに、新しいアイデアを具現化し、地域社会や時代のニーズに応える企業活動を推進しています。
今回のタブレットスタンド制作は、高齢者のより良いリハビリ環境を提供し、地域の人々に貢献する取り組みです。ナスタの社員が一丸となり、地域に向けた支援活動を通じて、企業としての存在意義を改めて感じています。これからも、多くの地域での活動が期待されます。