『BIZENYAKI NEO KESHIKI』がつなぐ新たな景色と伝統の融合
岡山大学とJR西日本岡山支社が連携し、学生の手によって新しいブランド「BIZENYAKI NEO KESHIKI」が誕生しました。このプロジェクトは、地域資源としての伐採木を活用し、JR沿線の風景を盛り込んだ備前焼を制作することで、より身近な日用品として楽しむことができる機会を提供します。
JR沿線の伐採木の新しい価値
このプロジェクトでは、JR西日本の鉄道路線沿線で伐採された木材が、備前焼の窯焚きの薪として使用されます。この伐採木を燃料として活用することで、木灰が自然釉となり、作品の表面に新しいパターンを生み出すことができます。これにより、従来の備前焼とは一味違った「景色」が誕生します。
また、伐採木に新たな文化的価値を持たせることで、地域の資源を循環的に利用するという意味でも非常に意義のある取り組みとなっています。実際に、これまで燃料としての役割が中心だった木材に、芸術的な側面が加わり、新しい形の地産地消が実現します。
学生の創造力と地域の伝統
この新ブランドの開発には岡山大学の学生が大きく関わっており、ブランド名やロゴデザイン、パッケージデザインに至るまで、様々な創造的なアイデアが盛り込まれています。学生たちが主体となり、地域の特性や伝統工芸の魅力を引き出すことに注力しています。
特に注目すべきは、従来の備前焼が18,000~20,000円で販売されていたのに対し、新ブランドでは約10,000~12,000円という価格を実現した点です。これは、学生によるブランディングや、JRによる木材提供によるもので、備前焼を日常の生活の中で手に取りやすくしています。この価格設定により、より多くの人々に備前焼を楽しんでもらい、日常に美を取り入れることができる機会が提供されます。
三つの景色をつなぐ
このプロジェクトが目指すのは、「JR沿線の景色」「備前焼に現れる景色」「備前焼のある暮らしの景色」という三つの景色をつなげることです。地域資源と伝統工芸、大学の持つ教育的価値の融合は、新しい形の地域振興を生み出しています。各地でのプロモーション活動が期待され、このプロジェクトが岡山大学からの発信として注目されることでしょう。
清田教授の言葉
このプロジェクトを牽引する清田教授は、「JR沿線の木が備前焼の景色になることが、このプロジェクト最大の魅力です。これは備前焼の話だけではなく、新しい循環型ブランドの提案となっています」と述べています。また、この取り組みを支えてくださる学生や協力者たちに感謝の意を表明しました。
このように、岡山大学とJR西日本の連携によって生まれた「BIZENYAKI NEO KESHIKI」は、地域の伝統と自然を生かした新たな文化的価値を創出し、私たちの暮らしに新しい形での美をもたらしてくれるでしょう。プロジェクトの成果が実を結び、岡山から全国へ広がることを期待しています。