コロナ後遺症と通院実態
2025-08-02 16:43:15

岡山大学病院、コロナ後遺症と長期通院の実態調査結果を発表

岡山大学病院は、コロナ後遺症の実態について新たな研究成果を発表しました。この研究は、コロナ後遺症外来を受診した患者の通院傾向に焦点を当てており、特に長期にわたる通院の必要性について明らかにしています。

研究の概要


研究を主導した岡山大学病院の櫻田泰江医員とそのチームは、コロナ後遺症外来の患者を対象に、通院期間や症状の傾向を調査しました。その結果、患者の52.2%が初診から180日以上の長期にわたる通院を必要としていることが明らかになりました。

性別による症状の違い


興味深いことに、長期通院を要する患者群では、女性の割合が59.4%と高く、複数の症状を抱えるケースが多いことが分かりました。特に女性患者は、倦怠感、睡眠障害、記憶障害、しびれが多く見られ、一方で男性は主に倦怠感と頭痛に悩まされています。

患者の健康状態


長期通院を余儀なくされる患者は、初診時における身体的および精神的疲労、生活の質、抑うつの程度が重症であることも示されました。これは、コロナウイルスに感染した後も、その影響が長期間にわたり続くことを意味しており、医療機関の理解と支援が必要不可欠であることが強調されています。

今後の研究と支援


櫻田医員は、「今回の結果を基に、より多くの患者に寄り添った医療を提供できるよう努力したい」と述べています。同じく大塚文男教授も、「治療が長引くコロナ後遺症となる可能性があるため、感染対策を意識し続ける重要性を再認識する必要がある」と語っています。

この調査の結果は、医学界において重要な示唆を与えるものであり、コロナ後遺症に対する理解と医療体制の強化が急務であることを再確認させます。今後の研究が、さらなる治療法の確立や新たな知見の発見に繋がることが期待されます。

この研究結果は、2025年7月11日の「Journal of Clinical Medicine」に掲載され、2025年7月30日に岡山大学の公式ホームページでも公開されています。患者のために、より質の高い医療を提供するための努力が続けられています。将来的には、コロナ後遺症に関する新たな治療法や支援策が開発されることが期待されます。


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