ベトナムでの日本式運転教育拡大！技術向上を目指す新たな取り組み

ベトナムでの日本式運転教育が進む！

埼玉県羽生市に本社を構える有限会社羽生モータースクールと徳島県の株式会社広沢自動車学校が、ベトナム・ホーチミン市の最大規模自動車教習所「TRAM ANH Group（チャン・アイン・グループ）」との間に戦略協定を結びました。この協定により、ベトナム全土で日本式の運転教育を展開するための準備が整いました。特定技能ドライバーを目指すベトナム人に対し、日本に来る前から運転課程を提供することにより、彼らの技量を向上させ、安全運転を促進することを目指しています。

特定技能制度とその課題

特定技能（自動車運送業）の制度は、日本の物流業界における人手不足を解消するために導入され、外国人ドライバーの受け入れが解禁されました。この制度は、効率的な運営のために非常に重要ですが、運転免許の取得が難しい国も存在するため、日本水準の安全運転教育が求められています。特に、各国の運転システムと文化の違いから、日本での運転が多くの外国人にとって大きな課題となっています。

戦略協定の概要

羽生モータースクールは過去に、ベトナムの首都ハノイに拠点を置く教育機関との初の戦略提携を果たしており、今回はホーチミン市に注目が集まります。協議された内容には、来日前の技術教育として40時間のプログラムが含まれ、実車運転や学科教育が行われます。この教育体制により、ドライバーが日本に来た際にスムーズに運転免許を取得できるようにサポートします。

貴重な教育体験

ホーチミン市にある「HocMon運転免許教習所」は、日本人指導者によって育成されたベトナム人の指導員が特定技能ドライバーの訓練を行います。この形態により、文化や言語の壁を越えた教育が実現され、約10時間にわたる実車教育によって、来日後の運転スキル向上に寄与します。

教習は、日本式の運転方法に基づき、特に右側通行から左側通行に適応するための訓練が行われ、現地のコースを専用に使用することで、より実践に即した指導が可能になります。さらに、修了者には修了証が発行され、企業への就職に際して大いに役立てられることでしょう。