メタバースでLGBT支援
2025-06-21 17:39:19

岡山大学、メタバースを活用したLGBTユース支援の世界初の実証研究を発表

岡山大学、メタバースを通じてLGBTユース支援の新時代を切り開く



2025年6月21日、国立大学法人岡山大学が発表した研究が注目を集めています。それは、メタバースを用いたLGBTユース(子ども・若者)への支援が、実際に効果を上げることを示す世界初の実証研究です。

この研究では、LGBTユースが抱える孤独感や自己表現の難しさに対し、メタバースを利用して相談できる場所を提供することが目的でした。調査によると、実に91.6%のLGBTユースが保護者にカミングアウトできず、悩みを打ち明けることができない状況にあります。さらに、約48%の若者が自殺を考えたことがあるという衝撃的なデータも報告されています。

岡山大学の長谷井嬢教授は、この問題を解決する手段としてメタバースを活用することを考案し、一般社団法人「にじーず」と協力してプログラムをスタートしました。2024年1月から開始したこの支援グループは、参加者がアバターを通じて自分の性別を自由に表現できる場を提供し、参加者の満足度を高めることに成功しました。実際、メタバース内での活動が、自己表現や対人自信感を高め、心理的な安心感を提供していることが確認されています。

研究の結果、特に現実世界での対人関係に自信がない若者ほど、メタバースでの自己表現に自信を持てるようになることがわかりました。自己肯定感や孤独感の軽減に寄与するこの新しい交流方法は、個人だけでなく地域全体の心理的健康を高める可能性を秘めています。

長谷井教授のコメントによれば、「メタバースの利用がLGBTユースにとって心理的に安定した環境を提供することで、自己肯定感を高め、孤独感を緩和することができました。この活動が、地域格差を超えてLGBTユースを支援する手段となることを期待しています。」と述べています。

この研究成果は、国際学術誌『Journal of Metaverse』に掲載され、メタバースを活用したLGBTユース心理支援の新たな可能性を示唆しています。この取り組みが全国、さらには世界中のユース支援へと繋がることを願います。

メタバースが切り拓くLGBTユースの未来


メタバースにおける自己表現は、従来の支援方法とは一線を画します。特に、地域によっては支援が受けられない方々も多く、メタバースの登場によって場所を超えたつながりが生まれています。これにより、自身の性別やアイデンティティを自由に探索できる環境が整い、参加者はそれぞれのペースで支援を受けられることが大きな強みです。

若者たちのセーフスペースとしての機能も強化されており、オンラインでのコミュニケーションを通じて繋がることができるため、相互支援が促進されるのです。このような新たな取組みが、LGBTユースにとって希望の光となることを切に願っています。

今後の展望としては、岡山大学がさらに多くの地域でこのプログラムを広げ、LGBTユースだけでなく、あらゆる若者たちのために心理的な安全を提供することが期待されます。メタバースを通じた新たな交流が、未来の支援の形を変えていくに違いありません。


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