特別防犯支援官が伝える重要な防犯のメッセージ
埼玉県上尾市で、特殊詐欺被害を防ぐための啓発イベントが行われました。このイベントにおいて、埼玉県警察と共に活動する的場浩司特別防犯支援官が登壇し、特殊詐欺に関する重要なメッセージを発信しました。的場支援官は、今年から「ストップ・オレオレ詐欺47」(略称:SOS47)の特別防犯支援官として、全国各地で防犯意識の啓発に努めています。
特殊詐欺の現状と手口
近年、埼玉県内で特殊詐欺の被害が急増しています。昨年のデータによると、被害認知件数は1,586件、被害総額は約54億円に達し、過去最高の記録を更新しました。特に「オレオレ詐欺」は、その約40%を占めており、さらに被害が増加している「ニセ警察詐欺」も懸念されています。的場支援官は、詐欺師が家族を装って現金をだまし取る手口を例に取り、若年層から高齢層に至るまで誰もが被害に遭う可能性があると警告しました。
具体的な手口として、偽の警察手帳を用いたビデオ通話や、偽逮捕状を見せる方法が挙げられました。"あなたの口座が犯罪に使われている"といった脅迫的な表現を使って、大金を振り込ませる事例も報告されています。特別支援官は、特殊詐欺の1件あたりの被害額が1,000万円を超えるケースも多いことを指摘し、特に電話がきっかけで発生する被害が多いことに注意を促しました。
電話のリスクと対策
的場支援官は、特殊詐欺の9割以上が電話から始まることを挙げ、まずは詐欺師からの電話を受けないことが最も効果的な予防策であると強調しました。また、実際に犯人の多くが海外から電話をかけていることに留意し、「国際電話の利用休止」を推奨しました。このサービスにより、海外からの電話を完全に断つことができます。特別支援官は、「国際電話の利用を休止することで、犯人との接触を防ぎ、被害への入り口を閉ざすことができる」と述べ、即時の対策を呼びかけました。
参加者への呼びかけ
的場支援官は、「皆さんが苦労して貯めた大切なお金を、詐欺で失うのは本当に悲しいことです。この機会に国際電話利用休止の申込みをしてください」と力強く訴えました。さらに、彼は参加者に対し、一人ひとりの意識が地域全体の安全につながると伝え、気を引き締めるよう呼びかけました。イベント終了後は、彼自身が申込書の受付を行い、多くの方が防犯対策に積極的に取り組む姿が見受けられました。
国際電話利用休止の申請方法
「国際電話の利用休止」の手続きは非常に簡単です。以下のウェブサイトから申請を行えます。ぜひこの機会を活用し、家族や自分自身を詐欺から守りましょう。
国際電話利用休止申請サイト
開催概要
- - 催事名:特殊詐欺被害防止キャンペーン STOP国際電話詐欺!inアリオ上尾
- - 実施日:2025年10月23日(木)
- - 実施会場:アリオ上尾
- - 出席者:警察庁 特別防犯支援官 的場浩司 氏
以上の内容を参考に、ぜひ一人ひとりが防犯意識を高め、安全な地域づくりに協力していきましょう。