生成AI活用の新たな地平を切り開く岡山大学FDイベント

岡山大学で開催された生成AI活用に関するFDイベント

2025年の夏、岡山大学鹿田医療系キャンパスにて合同FDイベントが開催され、130名以上の参加者が集まりました。このイベントは、国立大学法人岡山大学が主催し、近年の生成AIの急速な進展に伴い、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した教育研究の連携強化を目的としています。

講演内容と参加者の熱意

イベントでは、学術研究院医歯薬学域地域医療共育推進オフィスの香田将英特任准教授が座長を務め、開会の挨拶を伊野英男総括副センター長が行いました。特別講演には、生成AI推進の森木銀河先生が登壇し、タイトルは「大学教職員のためのAIリテラシー基礎研修 - 今すぐ始めるAI活用で変わる働き方 -」でした。講演では、生成AIの基礎知識や具体的な活用方法に関する説明があり、実際のアプリケーションを使ったデモも行われました。

森木先生の講演では、教職員が日常業務で生成AIを利用する際のポイントや注意すべき点が具体的に指摘され、その実際の活用例として授業資料の作成やシラバスの編纂などが挙げられました。参加者からはオンラインを通じて多くの実践的な質問が寄せられ、その熱意が伝わってきました。

他大学の事例とリスクの理解

さらに、他大学の事例を通じては、各校の方針や予算に応じた生成AIの活用方法やシステム開発の取り組み内容の違いも議論されました。大学側の観点からも生成AIの活用について説明され、組織的に活かすためのアクションプランが示されました。また、生成AIが持つ価値やメリットだけでなく、そのリスクや注意点についても言及され、教職員にとっての知見を深める貴重な時間となりました。

参加者の期待と今後の展開

イベントの終了に際して、森木先生は「引き続き、自身の知識を活かし、教職員の支援に努めます」と励ましの言葉を伝え、参加者から温かい拍手が巻き起こりました。このFDイベントは、岡山大学が今後の教育現場においても生成AIをどのように取り入れていくのかを考える重要なきっかけとなるでしょう。

岡山大学が地域における中核的な研究大学として進んでいく取り組みや生成AIの活用には、今後も注目が集まります。教育の現場がどのように進化するのか、期待が膨らむところです。また、岡山大学の他の活動やプロジェクトにも引き続き注目していきたいと思います。