ノートンが新たなリテラシー講座を開催
2025年12月19日、埼玉県浦和市に位置する浦和麗明高等学校で、消費者向けサイバーセーフティブランドのノートンが主催する特別授業『ネット・AIリテラシー講座』が行われました。この授業は埼玉県警察と連携して実施され、インターネット利用における重要性とAI技術に関する正しい知識を学生たちに提供することを目的としています。
近年、サイバー犯罪の増加が懸念されています。警察庁の報告によれば、特にインフラ関連企業を狙ったインターネット上の攻撃が多発しているとのことです。これは年末年始に向けた攻撃の活発化を示すものであり、AI技術がこれを悪化させる一因とされています。今後のサイバー犯罪の脅威を意識し、学生たちに正しいITリテラシーを身につけてもらう必要があります。
当日のプログラム
授業は、ノートンの広報担当者が登壇し、AIの進化がもたらす社会的変化について解説を行いました。AIがどのように技術革新を促進しているか、そして同時にサイバー犯罪者にとって新たな攻撃手段となる現実が存在することが説明されました。特に、自らの認証がいかに重要であるか、情報の歪みや共感型詐欺の増加といったテーマについても具体的に触れました。
さらに、2026年のサイバー犯罪の予測や個人情報流出の実態、並びに個人情報を守るために講じるべき具体的対策についても詳細に説明があり、生徒たちにとって非常に実用的な内容となりました。
AIの影響と脅威
オンラインでは、米国のGen社でAIイノベーションディレクターを務めるイスカンダル・サンチェスローラ氏が登壇し、AIが日常生活にどのように影響を与えているかをテーマにしたプレゼンテーションを行いました。特に、著名人を利用したディープフェイク動画やロマンス詐欺といった具体例を取り上げ、学生たちに深い理解を促しました。また、身近なオンラインショッピングに潜む様々な脅威についても解説し、注意喚起を行いました。
学生たちの反応
講座を受けた多くの学生たちは、授業で学んだ内容に対して積極的な意見交換を行い、自らのネット利用に対する意識を新たにした様子が見られました。「普段から目にするAIの進歩が、なぜサイバー犯罪につながる可能性を秘めているのか、認識できたことは大きかった」や「AI利用時には、AIであることを明示する必要があるのではないか」といった声が届きました。これにより、AIとの関わり方に対する意識が高まり、今後の利用時には注意を払うべきだと感じたといいます。
ノートンの取り組み
ノートンは、サイバーセキュリティブランドとして、安心できるネット環境の実現に向け、単なるセキュリティソフトの提供にとどまらず、ネットリテラシー向上に貢献する教育活動にも力を入れています。今後も、技術の進化に伴いさまざまな脅威が考えられる中で、学生から大人まで、すべてのユーザーが安全にインターネットを利用できるような取り組みを続けていく方針です。
このような決意のもと、ノートンは地域社会とともに、より安全で有意義なネット環境づくりに取り組んでいきたいと考えています。