埼玉・大宮に誕生した画期的なテナントビル
埼玉県ふじみ野市に本社を構える近藤建設株式会社が、2025年9月29日に新たなテナントビルを完成させることを発表しました。このビルは、最新の建材「CLT(木質集成材)」と鉄骨構造を組み合わせたハイブリッド構造で、地上5階建ての迫力ある建築物です。
■建物の概要
- - 工事名称: (仮称)大宮区大門町テナントビル5階建プロジェクト新築工事
- - 建築地: 埼玉県さいたま市大宮区大門町2丁目26番地
- - 構造: 鉄骨造+CLT耐震壁
- - 階数: 地上5階建
- - 建築面積: 255.77m²
- - 延床面積: 1,272.31m²
建設主は有限会社ポルト企画で、施工は近藤建設が担当。意匠設計はライフデザイン・カバヤ株式会社、構造設計は株式会社構造計画研究所が行いました。CLTパネルの製造・加工は銘建工業株式会社が手がけています。
■CLTパネル採用の背景
このビルの建設に際して、お施主様は「大宮駅東口の歴史に新しい風を吹かせたい」という強い願いを持っていました。「まず建物とは何なのか」という問いかけを通じて、様々な建築様式を研究。そこで目に留まったのがCLT構造でした。
近藤建設の「ライフフィットスタジオ浦和」で実物を目にした時、お施主様の思いと近藤建設の技術が合致し、「今まで大宮には存在しなかった木造テナントビルをCLTで実現したい!」との決意が固まりました。
■CLTパネルの特別な役割
今回のテナントビルでCLTが使われることによって、以下のような多くの利点があります。
1.
環境への配慮: CLTパネルはCO2排出量の削減に貢献し、木材の使用は全体の環境保全にもつながります。
2.
耐震性の向上: CLTパネルはコンクリートと同等のせん断性能を持ち、地震に対する安心感が高まります。
3.
施工効率の改善: 工場での製造と施工が簡略化されることで、作業の手間を省き、工期が短縮されます。
これらの特性は、テナント誘致にとっても非常に有利に働きます。
■KONDOグループのSDGsへの取り組み
近藤建設は、2023年11月にSDGsプロジェクトを発表し、持続可能な未来に貢献する建物づくりを進めています。地域のニーズに応えることで、暮らしやすい環境づくりを目指すとともに、木造建築による脱炭素社会を実現することに注力しています。高品質な建物の提供を通じて、持続可能なまちづくりを目指しています。
■今後の展望
近藤建設は「埼玉の木造ならKONDOグループへ」というブランディングを目指し、木造建築の推進を行っています。現在、CLTを活用した多様なプロジェクトが進行中で、新たな商業施設や住宅も構想されています。
この新しいテナントビルも、地域活性化の一翼を担う存在として期待されています。
埼玉・大宮に新たな風を吹き込むこのテナントビルは、環境に配慮した建築技術の可能性を示す重要な施設として、多くの人々に迎え入れられることでしょう。