岡山大学 副学長が国連年次会合で革新的なメッセージを発信
2025年4月29日、国立大学法人岡山大学の横井篤文副学長が、スイス・ジュネーブの国連本部で開かれた「開発のための科学技術委員会(CSTD)」年次会合に参加し、オープニングスピーチを行いました。日本からの唯一の高等教育機関としての参加は、岡山大学の国際的な存在を示すものです。
国際的な舞台での日本の声
CSTDの企画展示でのスピーチでは、SDGsの達成に向けた科学技術の役割や、大学と国連機関との連携の重要性について言及しました。特に、女性科学者の育成支援に焦点を当て、社会の変革における人材育成の必要性を強調しました。
国連貿易開発会議(UNCTAD)の事務局長、レベッカ・グリンスパン氏や各国の国連大使たちが出席する中、横井副学長の発言は、他国の代表者たちにも強く印象に残ったことでしょう。これにより、岡山大学は国際的に注目される研究機関としての地位をさらに強固なものとしました。
女性研究者への支援活動
CSTD年次会合では「Woman in STI」をテーマに各国の女性研究者を対象とした取り組みを紹介するブースが設けられ、岡山大学もその一環として参加しました。グローバルエンゲージメントセンターの原田美樹チーフオフィサーと津波優グローバル・アドミニストレーターがブースを担当しました。
ここでは、途上国からの若手女性研究者を対象とした共同研究・研修コースについて説明し、多くの参加者から高い関心を集めました。岡山大学はUNCTADとの連携を通じて27人の若手女性研究者を受け入れ、彼女たちの研究活動を支援してきた実績を誇ります。
横井副学長のメッセージ
会期中には、横井副学長が国連メディアからの取材を受ける場面も見られました。彼は、持続可能な開発のための教育(ESD)の意義を再考し、地域と地球の未来を見据えた社会変革の重要性を訴えました。
このメッセージは、2025年10月にベトナムで開催される予定の「第16回UNCTAD閣僚会議」において、195の加盟国に向けてより広く発信される予定です。岡山大学は、自らの活動を通じて地域社会の持続可能性の向上に寄与し続けるとともに、国際的な舞台でもその影響力を更に拡大することを目指しています。
今後の展望
これからも岡山大学は、STI for SDGsの取り組みを進めながら、地域と地球の未来共創に資する人材育成を推進し、国内外に向けて積極的に発信していく方針です。岡山大学のユニークで多様な研究活動に期待が高まります。引き続き、地域中核・特色ある研究大学としての取り組みにご注目ください。