埼玉・深谷で注目の農業技術『局所土壌ヒーターシステム』が優秀賞受賞！

農業新時代の幕開け！深谷市での受賞に導いた技術

埼玉県深谷市が主催する『DEEP VALLEY Agritech Award 2025』にて、株式会社アイナックシステムの『局所土壌ヒーターシステム』が優秀賞を受賞しました。農業とテクノロジーの融合を目指す同アワードは、農業の未来を切り拓くアイデアを幅広く募集し、多数の応募から選ばれた精鋭による競演の場です。

イノベーションの源、局所土壌ヒーターシステム

このシステムは、農業の温室内での土壌加温を実現するため、電熱線を用いて土壌を直接加熱する方法です。従来の全体加熱に比べ、エネルギー使用量が大幅に削減され、農家にとってコストメリットも大きいのが特徴です。

特許出願済みの独自のコントローラーを使用し、土壌の温度センサーから得たデータに基づき、温度が低い箇所に優先的に電気を流すことで、細やかな制御を行うことが可能です。このスマート制御により、農業生産を効率的かつ持続可能に促進します。

収穫実績から見る効果

実証実験では、イチゴの栽培において重油代が半減し、収穫量はなんと2倍以上に向上した事例もあります。電気代を含めた総コスト削減額は約43万円となるなど、経済的にも高い効果が確認されています。農業界の脱炭素化と省力化を推進し、持続可能な形での高収益化を実現する進化した農業モデルがここにあります。

流れ拡大中、販売実績も急増

今年8月から10月の短期間において、すでに10件以上の販売実績があるとのこと。省エネで高収益を狙う冬春農業モデルの確立に向け、ますます注目が集まる製品です。

受賞を果たした背景とは

『DEEP VALLEY Agritech Award』のテーマは『農業×◯◯＝未来』、その中で、参加者たちは独自のアイデアをもって農業の様々な課題解決に挑みました。書類審査や動画による審査を経て選ばれたファイナリストが、現地でのピッチコンテストで競い合う形式で最優秀賞や優秀賞が決まるという厳格な選考プロセスが踏まれています。他にも、埼玉りそな銀行や農林水産省などの協賛や後援があり、注目度の高いイベントでした。