脱炭素の未来を切り拓く岡山の企業
岡山県に本社を置く次の灯株式会社は、「地球の資源を自給する世界」を目標に掲げて、環境に優しい技術の開発を行っています。特に、同社が注力しているのがリビルト製品、すなわち再生部品です。このリビルト製品が環境に与える影響を正確に測定し、数値で示すことが求められています。
このたび、同社はアスエネ株式会社と連携して、リビルト製品のライフサイクルにおける温室効果ガスの排出量を算出するためのCFP(カーボンフットプリント)算定を完了しました。その結果、リビルト製品として提供するDPF(排気ガス浄化装置)について、新品と比較して約60%ものCO2削減が実現可能であることが確認されました。
「データの壁」を超えた秘訣
最近、日本では多くの企業がグリーントランスフォーメーション(GX)を推進しています。この流れの中で、自社のみならず供給チェーン全体の排出量の把握が必要不可欠となっています。しかし、個々の部品に関しての排出量を詳細に評価するCFPの算定は、データ不足や算定の複雑さから難しい状況です。
次の灯株式会社はこの課題に挑み、岡山の現場から精密な可視化を実現しました。特にリビルト産業では環境に優しいという実感が持たれていても、その効果を数値で表すことが難しいため、意義のある成果を得られないことが多く、この数値の可視化に成功したことは、業界に大きな影響を与えるでしょう。
標準化による精密な排出量観測
次の灯は、アスエネ株式会社の協力のもと、半年にわたる実証調査を実施しました。その調査では、トラック用DPFのセミリビルト品を対象に、ライフサイクルアセスメント(LCA)の手法を駆使して排出量を細かく分析しました。
具体的には、コア部品の回収距離、洗浄工程での電力や水の消費量、更には梱包材に使う針の重さまでさまざまな要素を考慮し、排出量の算定プロセスを確立。最終的にリビルトDPF1機あたりの排出量を「165.7kg-CO2」と特定しました。
環境へのインパクト
新品のDPFと比較した場合、リビルト製品は約60%のCO2削減を実現するとされており、これは杉の木約17本が1年間に吸収する二酸化炭素の量に相当します。この成果により、同社の顧客はリビルト製品を選択することで、自社の排出量削減を数値で証明しやすくなります。
日本のカーボンニュートラルに貢献
次の灯株式会社は、リビルト製品の環境ラベルの普及を目指し、全国への情報発信を積極的に行っていきます。捨てるのではなく、再生することが環境的・経済的に重要であるという理念を広め、日本のカーボンニュートラルの実現に寄与していくことを目指しています。
次の灯株式会社の取り組みは、今後の持続可能な社会の実現に向けた強い一歩であり、他の地方企業や全体の産業にも良い影響を与えることが期待されています。
お問い合わせ
次の灯株式会社
所在地:岡山県総社市真壁1448-1
代表者:黒川 聖馬
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次の灯株式会社