埼玉初出土の須恵器
2026-06-05 14:39:51

埼玉県初出土の愛宕山古墳の皮袋形須恵器を発表!

埼玉県初出土!愛宕山古墳の皮袋形須恵器



埼玉県のさきたま史跡の博物館では、特別史跡である埼玉古墳群の保存と活用の取り組みとして、愛宕山古墳の発掘調査を進めています。この調査は令和3年度から始まり、令和6年度の調査では、県内で初めて確認された皮袋形須恵器が出土しました。この貴重な遺物は、令和8年7月11日から開催される企画展で一般公開されることが決まりました。

皮袋形須恵器とは何か?



皮袋形須恵器は、朝鮮半島由来の技術を使って製造された焼き物の一種です。この器は、革製の巾着に似た形状を持ち、液体を収納するための貯蔵具と考えられています。出土した須恵器は、右半分のみの発見ですが、縦長のフォルムで裾に向かって自然に広がるデザインが特徴です。復元されたサイズは、おおよそ高さ30cm、最大幅23cm程度です。また、その表面にはC字形のスタンプ文が施されています。

特徴と類似例



愛宕山古墳から出土したこの皮袋形須恵器は、岡山県津山市の桑山南4号墳出土例と形や文様がよく似ています。愛宕山古墳の須恵器は、近畿地方以西に多く見られることから、その出土は地域間交流の重要な証拠でもあります。

発見の意義



皮袋形須恵器は、近畿地方以西の独特な形態や文様が多数あり、関東地方での発見は今回の愛宕山古墳が初めてです。これは古墳時代の人々の文化や営みがどのように広がっていたのかを示す貴重な証拠であり、埼玉古墳群と西日本との交流があったことを示しています。

出土状況と背景



この皮袋形須恵器は、愛宕山古墳の墳丘東側、内堀のくびれ部分近くから発見されました。一緒に出土した他の須恵器と関連がある可能性が高く、前方後円墳のくびれ部は儀礼の場としても活用されていたため、そうした儀式との関連も考えられます。

愛宕山古墳の概要



愛宕山古墳は、埼玉古墳群の中で最も小さく、墳丘の長さは約55mです。1981年に行われた発掘調査により、二重周堀を持つことが判明しました。小型の古墳ですが、重要な考古学的価値を持っています。

公開日・観覧案内



今回の皮袋形須恵器は、令和8年7月11日(土曜日)から8月30日(日曜日)まで公開されます。毎週月曜日は休館日です。観覧時間は午前9時から午後5時までです。一般の観覧料は200円で、高校生は100円、中学生以下と障害者手帳を持つ方及びその付添人は無料です。また、観覧に関する問い合わせは、教育局さきたま史跡の博物館の史跡整備担当までご連絡ください。

この貴重な講演会を通じて、埼玉の歴史文化を一緒に学び、考古学の楽しさを感じていただければ幸いです。


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