「かくれフードロス」の未来を切り開くASTRA FOOD PLANの挑戦
埼玉県富士見市に本社を構えるフードテックスタートアップ、ASTRA FOOD PLAN株式会社が、食品業界における新たな挑戦を開始しました。「もったいない」を「おいしい!」に変えることをミッションに掲げ、2023年8月3日に総合コンサルティング事業の幕を開けました。この新サービスは、年間約2,000万トンにのぼる「かくれフードロス」の問題に立ち向かい、持続可能なフードサイクルの構築を目指しています。
かくれフードロスとは
「かくれフードロス」とは、主に食品製造や農業の現場で発生する未利用食材、すなわち規格外農作物や生産余剰品、加工過程で生じる端材などのことを指します。一般に知られている食品ロス―例えば、売れ残りや家庭の食べ残し―とは異なり、これらは統計に表れないため、効果的な対策が進まないのが現状です。ASTRA FOOD PLANは、この隠れたロス問題への取り組みを強化し、「JOSEN」と呼ばれる革新的な過熱蒸煎機を使用して、効果的な乾燥・殺菌を実現しています。
業界における具体的な取り組み
ASTRA FOOD PLANは、すでに吉野家ホールディングスなどと協業し、乾燥処理による高付加価値化の検証を行ってきました。10秒という短時間で食品を乾燥・殺菌を行うJOSENを駆使することで、素材の風味を保ちながら栄養素を失わず、アップサイクルの可能性を広げています。
提供サービスの内容
新たなコンサルティング事業では、次のような支援を行なっています。
1.
かくれフードロス診断: 食品工場を訪問し、廃棄されている未利用素材を可視化。
2.
JOSENテスト・素材評価: 実際に乾燥処理を行い、素材の評価と活用方法を提案。
3.
商品化プロデュース: 要望に応じた加工食品の開発、OEM製造の支援。
4.
メディア露出支援: PR活動をサポートし、企業の取り組みを広く知ってもらう。
5.
JOSEN導入サポート: 導入に向けたコストシミュレーションやアドバイス。
開発した「ぐるりこ」シリーズ
また、自社プロダクト“ぐるりこ”シリーズとして、かおりを食べる新感覚のクラフト調味料も展開しています。この製品群は、吉野家の玉ねぎ端材を使用した「タマネギぐるりこ」など、過去に捨てられていた食材の価値を最大限に引き出したものです。これにより企業の持続可能性を促進するだけでなく、消費者に新しい食体験を提供する方向性をも示しています。
今後の展望
ASTRA FOOD PLANは、食品ロスの問題解決に向けた挑戦を続けていきます。代表取締役社長の加納千裕氏は「これまでのノウハウを基に、コンサルティング事業を通じてより多くの企業が持続可能な循環型フードサイクルを構築できるようサポートしていきたい」と語っています。私たちの未来における食品の取り扱いは、ただ食べることに留まらず、環境や社会との調和が求められる時代に突入しているのです。
ASTRA FOOD PLANのアプローチは、新たなビジネスモデルの構築を通じて、持続可能な未来を実現する一歩を踏み出しています。皆さんもぜひこの動きを注視してみてください。